抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ここ50年に整備された社会資本は膨大な数になる。その維持管理と活用が今後の課題となることが予想される。コンクリート構造物の維持管理は現場技術者の関心の高い業務では無かったが,適切な維持管理のためには,高度な技術が要求され,コンクリート構造の状態に気を配る必要がある。新たなコンクリート構造に於いても,常に高い品質を保つことは難しくなっており,その理由に,熟練工の退職,仕事量の縮小,進む分業化,書類重視による相対的現場軽視,底入れによる経済の締め付け,匿名性を伝統とした技術者無評価などの多様な要因と「現場をきちんと見る,気配りをする」ことが疎かになっていることがある。将来,確かなコンクリート構造物を施工し,長期に渡り性能を保つためには,技術者のレベルの向上と構造物への関心の維持・持続が大切である。さらに,構造物の利用者も含めた関係者のインフラの関心を持ち,維持・活用に現在より積極的に関与していくことも必要であろう。技術者像の見直し,技術者の社会的関与の見直し等が必要と思われる。このような課題を検討するため,土木学会コンクリート委員会は小委員会を平成19年7月から平成20年3月まで設置し,コンクリート構造物のインフラマネイジメントに関する研究を行い,問題点を取りまとめた。その報告である。