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J-GLOBAL ID：201102262261699324   整理番号：11A0499486

公益への関心と食料消費行動-米購買履歴データによる分析-

著者 (1件)： 氏家清和 (筑波大 大学院生命環境科学研究科)
資料名： フードシステム研究  (Journal of Food System Research)
巻： 17  号： 3  ページ： 270-275  発行年： 2010年12月31日 
JST資料番号： L4386A  ISSN： 1341-0296  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,消費者の公益性への関心と食料消費行動との関連性を検討するために,パルシステムの米購買履歴データ並びに組合員アンケート調査(食行動意識)データを分析した。米は,慣行栽培米,環境保全型米,有機栽培米に分類した。分析より,食生活意識に多様な因子が存在し,食生活因子のなかでも公益志向の寄与率が最も大きかった。環境保全型米,有機栽培米については,食生活因子が米の消費行動に有意に影響を与えていた。有機栽培米の購買行動は,世帯属性よりも公益性や安全性などの消費者の関心のありように影響を受けていること,環境保全型米,有機栽培米が購入されていることは,公益への関心が食品安全性への関心と同程度に食料消費に影響していることを示唆した。

シソーラス用語： 消費者行動 ,  *消費 ,  *食品 ,  アンケート ,  意識調査 ,  食行動 ,  *米 ,  *購買行動 ,  環境保全 ,  有機農法 ,  安全性 ,  食品衛生 ,  *性質 ,  因子 ,  食品安全性
準シソーラス用語： *公共性 ,  影響因子

分類 (2件)： オペレーションズリサーチ一般  (KA03010Q) ,  穀類とその製品一般  (FJ04010T)

引用文献 (6件)：

• 岩本博幸・佐藤和夫・山本康貴・澤田学「消費者の牛乳選択行動における鮮度・安全性・グリーン購入志向のコンジョイント分析」澤田学編著『食品安全性の経済評価--表明選好法による接近--』農林統計協会、2004年、pp. 9-48。
• 氏家清和「食品安全問題による個別消費者選好の変化: Latent class modelによる非集計パネル分析」『農業経済研究別冊日本農業経済学会論文集』、2006年、pp. 293-298。
• 大石卓史・竹下広宣「環境保全型農業を対象とした認証制度への消費者選好--米を分析事例として--」『食品経済研究』第37号、2009年、pp. 4-14。
• 堅田恵・田中裕人「トキの野生復帰を目的とした減農薬・減化学肥料栽培米の評価に関する研究」『農業情報研究』第17巻第1号、2008年、pp. 6-12。
• コトラー, F『社会的責任のマーケティング』東洋経済新報社、2007年。

タイトルに関連する用語 (7件)： 関心 ,  食料消費 ,  行動 ,  米 ,  購買 ,  履歴データ ,  分析