抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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協調動作を行なうビークルやテレオペレーション,遠隔手術など通信ネットワークを含む制御系構築の需要は増している。このネットワーク制御系においては,単位時間当たりに送信可能な情報量が限られるため,特に通信容量の制約を考慮した制御系の構築が重要になる。動的量子化器を使用して,通信容量を満たすデータに圧縮する場合もある。動的量子化器はフィルタ部と量子化部から成り,特に通信容量制約下での性能は,それらの連携の取れた設計が重要であることが知られている。そこで本稿では,通信容量制約下での動的量子化器のフィルタ部と量子化部の統合設計手法を提案する。まず,動的量子化器の統合設計問題を不等式制約付きの最適化問題として定式化し,その設計問題を数値的に解きやすくする工夫を施すことで,統合設計アルゴリズムを導き出した。また,数値シミュレーションにより通信容量制約を満たすことが確認でき,フィルタのみを考慮した設計と比べて提案手法での制御性能の向上が証明された。