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J-GLOBAL ID：201102271674667489   整理番号：11A1101452

イメージング質量分析のための新規なイオン抽出

Novel Ion Extraction Method for Imaging Mass Spectrometry

著者 (6件)： AOKI Jun (Graduate School of Sci., Osaka Univ.) ,  AOKI Jun (Japan Sci. and Technol. Agency, CREST) ,  HAZAMA Hisanao (Graduate School of Enginnering, Osaka Univ.) ,  HAZAMA Hisanao (Japan Sci. and Technol. Agency, CREST) ,  TOYODA Michisato (Graduate School of Sci., Osaka Univ.) ,  TOYODA Michisato (Japan Sci. and Technol. Agency, CREST)
資料名： Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan  (Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan)
巻： 59  号： 3  ページ： 57-61 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： G0046A  ISSN： 1340-8097  CODEN： JMSJEY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 生体分子分析にマトリックス支援レーザ脱離/イオン化を用いた走査イメージング飛行時間型質量分析が多く使用されているが,イオン抽出及びイオン分布の保存前にイオンが分散してしまうため,従来の遅延抽出法は無収差イメージング飛行時間型質量分析計に適さない。こうしたことから,本研究では無収差マトリックス支援レーザ脱離/イオン化イメージング飛行時間型質量分析計のための新しいイオン抽出法を開発した。これによれば,従来の遅延抽出法及びイオン分布イメージ品質を維持しながら時間フォーカッシングを達成することができた。またこの方法の評価実験から,飛行長さ790mmでm/Δmがほぼ1,450の質量分解能を達成できることが分かった。遅延時間の実験パラメータは解析結果によく一致した。ここに提案した方法によれば一時的及び空間的フォーカッシングを同時に達成することができるので,高忠実度イメージを高い質量分解能を得ることができ,そのことによってイメージング質量分析による細胞レベルの観察を行うことができる。この方法によってイメージ品質を低下させることなく無収差マトリックス支援レーザ脱離/イオン化イメージング飛行時間型質量分析計の質量分解能を改善できるものと考察した。

シソーラス用語： *イオン ,  *抽出 ,  *MALDI-MS ,  *画像処理 ,  イオントラッピング ,  イオン源 ,  質量分析計 ,  飛行時間法 ,  遅れ ,  遅延特性 ,  分解能 ,  質量スペクトル ,  分布 ,  焦点合せ ,  細胞 ,  イオン分布 ,  *イメージング質量分析
準シソーラス用語： イオントラップ ,  質量分解能 ,  遅延時間 ,  頻度分布

分類 (2件)： 質量分析  (CC03013N) ,  図形・画像処理一般  (JE04010I)

引用文献 (15件)：

• 1) F. Hillenkamp, M. Karas, R. C. Beavis, and R. Nitsche, Anal. Chem., 63, 1193 (1991).
• 2) R. M. Caprioli, T. B. Farmer, and J. Gile, Anal. Chem., 69, 4751 (1997).
• 3) L. A. McDonnell and R. M. A. Heeren, Mass Spectrom. Rev., 26, 606 (2007).
• 4) S. L. Luxembourg, T. H. Mize, L. A. McDonnell, and R. M. A. Heeren, Anal. Chem., 76, 5339 (2004).
• 5) B. W. Schueler, Microsc. Microanal. Microstruct., 3, 119 (1992).

タイトルに関連する用語 (2件)： イメージング質量分析 ,  イオン