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J-GLOBAL ID:201102272463212481   整理番号:11A0601473

イオン液体における連続的酵素変換による5-カフェオイルキナ酸から3-シクロヘキシルプロピルカフェー酸の合成

Synthesis of 3-cyclohexylpropyl caffeate from 5-caffeoylquinic acid with consecutive enzymatic conversions in ionic liquid
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資料名:
巻: 69  号: 3-4  ページ: 161-167  発行年: 2011年05月 
JST資料番号: W0664A  ISSN: 1381-1177  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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5-カフェオイルキナ酸から,種々のヒト腫瘍細胞に対して抗増殖効果を示す3-シクロヘキシルプロピルカフェー酸への変換のための簡易なワンポット反応手順を開発した。この反応手順は,Aspergillus japonicus由来のクロロゲン酸ヒドロラーゼ(EC 3.1.1.42)とCandida antarcticaリパーゼBとによる二つの連続反応から成り,イオン液体,1-ブチル-3-メチルイミダゾリウム ビス(トリフルオロメチルスルフォニル)イミドを反応溶媒として実施した。コーヒー豆由来の種々のカフェオイルキナ酸,即ち3-カフェオイルキナ酸,4-カフェオイルキナ酸,5-カフェオイルキナ酸,3,5-ジカフェオイルキナ酸および4,5-ジカフェオイルキナ酸を用いたとき,クロロゲン酸ヒドロラーゼを用いるメタノールによる最初のアルコール分解反応は,それぞれ個々の基質に対して60.0%,61.3%,86.0%,92.7%および114.0%の変換収率でカフェー酸メチルを生成した。ジカフェオイルキナ酸の二つのカルボニル基はカフェー酸メチルの合成に利用されると考えられる。引き続いてC.antarcticaリパーゼBによる3-シクロヘキシル-1-プロパノールを用いるエステル交換反応において,生成したカフェー酸メチルが副産物メタノール除去のための減圧下で,3-シクロヘキシルプロピルカフェー酸に変換した。このワンポット合成で,C.antarcticaリパーゼBによりカフェー酸メチルは効率よく3-シクロヘキシルプロピルカフェー酸をエステル交換反応により生成するが,その際にはこの二つの酵素の最適温度差異の利用によって,クロロゲン酸ヒドロラーゼの活性は抑制される。この系によって15mMの5-カフェオイルキナ酸から12.8mMの3-シクロヘキシルプロピルカフェー酸が生成され,変換収率は85.3%であった。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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