抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高温機器用材料としてオーステナイト系ステンレス鋼は有用な材料で,高い高温強度と耐酸化性を有している。しかしながら,このような優れた材料においても水蒸気を含む雰囲気では酸化速度が顕著に増加する現象が知られている。本研究においては,この現象の機構を明らかにするために,20%の水蒸気を含むN
2ガス中での19Cr-18Niオーステナイト系ステンレス鋼の酸化挙動を綿密に調査した。酸化試験は1073Kにおいて14.4ksまで実施した。比較のために大気中での試験も実施した。重量増測定を実施すると共に,形成した酸化膜をFE-TEMを用いたナノレベル分析を実施した。これらの実験から,水蒸気含有雰囲気での加速酸化現象は,酸化膜直下の母材中のCr欠乏層の形成による内方酸化の発生によるものと判断した。