特許
J-GLOBAL ID:201103058144308850

並列処理方法および並列処理装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 佐藤 正美
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願平11-105536
公開番号(公開出願番号):特開2000-298658
特許番号:特許第4159699号
出願日: 1999年04月13日
公開日(公表日): 2000年10月24日
請求項(抜粋):
【請求項1】 同じ1からN(Nは正の整数)の範囲にある4つの整数型の変数R,S,T,Uを用いて表わされ、G(R,S,T,U)=G(R,S,U,T)=G(S,R,T,U)=G(S,R,U,T)=G(T,U,R,S)=G(T,U,S,R)=G(U,T,R,S)=G(U,T,S,R)なる関係を満たす関数Gの関数値G(R,S,T,U)と;2つの前記変数T,Uを用いて表わされ、P(T,U)=P(U,T)なる関係を満たす行列Pの要素P(T,U)と;係数A1との積A1・P(T,U)・G(R,S,T,U)についての前記範囲の全ての前記変数TおよびUに関する総和F1(R,S)と、 前記関数値G(R,U,T,S)と;前記行列要素P(T,U)と;係数A2との積A2・P(T,U)・G(R,U,T,S)に関する前記範囲の全ての前記変数TおよびUにおける総和F2(R,S)との和F(R,S)=F1(R,S)+F2(R,S)を要素とする行列Fの全要素の計算とを、前記変数R,S,T,Uのそれぞれの値を、順次に変化させて繰り返して行なうループにより行なう共に、前記変数R,S,T,Uについてのループを3重ループとして行なう、ホスト計算機と、1つまたは複数個のプロセッサエレメントとにより行う並列処理装置であって、 前記ホスト計算機は、 前記変数R,S,T,Uについての前記3重ループのうちの最も外側のループについて、R≦NおよびT≦Rなる関係を満たす前記変数Rと前記変数Tとの組み合わせ(R,T)を、(1,1)から(N,N)まで変化させるように制御することにより、前記変数Rおよび前記変数Tの番号の組合せにより区別されるジョブ単位毎に前記1つまたは複数のプロセッサエレメントに処理させるように制御するものであり、 前記1つまたは複数個のプロセッサエレメントは、 前記最も外側のループの内側の2番目のループについては前記変数Sの値を順次に変化させるSループ、前記2番目よりも内側の3番目のループについては前記変数Uの値を順次に変化させるUループとするか、あるいは前記2番目のループについては前記変数Uの値を順次に変化させるUループ、前記3番目のループについては前記変数Sの値を順次に変化させるSループとして制御すると共に、 前記変数Sのとりうる値の範囲を1から前記変数Rの間とし、 前記変数Uのとりうる値の範囲を1から前記変数Rの間とし、 前記3番目のループの内側で、所定の前記関数値G(R,S,T,U)の計算およびその計算結果を用いた所定の前記行列要素Fの一部の計算を行うようにするものであり、 かつ、 前記ホスト計算機は、 前記複数のプロセッサエレメントに対する、前記変数RとTとが固定されたジョブ単位の、所定の順序に従った割り当て、あるいはランダムな選択による割り当てを決定する割り当て決定手段と、 前記割り当て決定手段での前記割り当てに基づいて、前記複数のプロセッサエレメントのそれぞれに対する前記2番目または前記3番目のループでとりうる前記Sの番号の集合およびその要素数と、前記3番目または前記2番目のループでとりうる前記Uの番号の集合およびその要素数とからなる第1のデータの集合体を決定する集合体決定手段と、 前記割り当て決定手段での前記割り当てに基づいて、前記複数のプロセッサエレメントのそれぞれに対して送信すべき、前記行列Pの一部の行列要素、すなわち、前記固定された前記Rと前記Sとの集合に対応する行列要素P(R,S)の集合と、前記固定された前記Tと前記Sとの集合に対応する行列要素P(T,S)の集合と、前記固定された前記Rと前記Uとの集合に対応する行列要素P(R,U)の集合と、前記固定された前記Tと前記Uとの集合に対応する行列要素P(T,U)の集合とからなる第2のデータの集合体を選択する集合体選択手段と、 前記集合体決定手段で決定された前記第1のデータの集合体および前記集合体選択手段で選択された前記第2のデータの集合体のそれぞれを、対応する前記プロセッサエレメントのそれぞれに対して送信する第1の送信手段と、 前記プロセッサエレメントから送信されてくる前記行列Fの一部の行列要素、すなわち、前記固定された前記変数Rと前記変数Sとの集合に対応する行列要素F(R,S)の集合と、前記固定された前記変数Tと前記変数Sとの集合に対応する行列要素F(T,S)の集合と、前記固定された前記変数Rと前記変数Uとの集合に対応する行列要素F(R,U)の集合と、前記固定された前記変数Tと前記変数Uとの集合に対応する行列要素F(T,U)の集合より構成される第3のデータの集合体を受信する第1の受信手段と、 前記第1の受信手段で受信した前記行列Fを用いて、前記行列Pの更新を行う更新手段と、 を備え、 前記プロセッサエレメントは、 データ格納手段と、 前記ホスト計算機から送信された前記行列Pの一部の行列要素により構成される前記第1および前記第2のデータの集合体を受信して、前記データ格納手段に格納する第2の受信手段と、 前記Sループについて前記変数Sの値を順次に変化させるSループ制御を行う第1のループ制御手段と、 前記Uループについて前記変数Uの値を順次に変化させるUループ制御を行う第2のループ制御手段と、 前記第1のループ制御手段および前記第2のループ制御手段による前記Sループ制御および前記Uループ制御に基づいて、前記関数値G(R,S,T,U)の計算を行う第1の計算手段と、 前記データ格納手段に格納されている前記行列Pの一部の行列要素と、前記第1の計算手段で計算された前記関数値G(R,S,T,U)とを用いると共に、前記第1のループ制御手段および前記第2のループ制御手段による前記Sループ制御および前記Uループ制御に基づいて、前記行列Fの一部の行列要素の計算を行う第2の計算手段と、 前記第2の計算手段で計算された前記行列Fの一部の行列要素により構成される前記第3のデータの集合体を前記データ格納手段に格納する手段と、 前記データ格納手段に格納されている前記行列Fの一部の行列要素により構成される前記第3のデータの集合体の前記ホスト計算機に対する送信を行う第2の送信手段と、 を備えることを特徴とする並列処理装置。
IPC (1件):
G06F 17/10 ( 200 6.01)
FI (1件):
G06F 17/10 F
引用特許:
審査官引用 (4件)
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引用文献:
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