特許
J-GLOBAL ID:201103082428187695

粉末成形体の多段成形製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 佐藤 辰彦 ,  千葉 剛宏
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-044148
公開番号(公開出願番号):特開2001-232499
特許番号:特許第4605847号
出願日: 2000年02月22日
公開日(公表日): 2001年08月28日
請求項(抜粋):
【請求項1】 ダイ孔を上下方向に備えるダイスと、該ダイスのダイ孔にその下方から挿入される複数の下パンチと、各下パンチにそれぞれ対向して該ダイ孔にその上方から挿入され、前記複数の下パンチとの間に材料粉末が充填されるキャビティを形成する複数の上パンチとを備えた装置を用い、互いに対向する各組の下パンチと上パンチとの間で前記材料粉末を上下方向に加圧・圧縮することにより前記キャビティ内に粉末成形体を得る多段成形製造方法において、 前記各組の両パンチ間の前記材料粉末のうち、当該両パンチによる該材料粉末の加圧・圧縮を行う加圧工程中に前記ダイスに対して上下方向に不動となるべき部位をニュートラル部位とし、該ニュートラル部位が全ての組の両パンチ間の材料粉末について同一水平面上に並ぶように各組の両パンチ間の材料粉末における該ニュートラル部位の位置をあらかじめ定めておき、 前記各組の両パンチ間の材料粉末における前記ニュートラル部位が前記加圧工程中に前記ダイスに対して上下方向に不動となるように各組の両パンチによる材料粉末の加圧・圧縮を行う多段成形製造方法であり、 前記粉末成形体は貫通横穴を有する粉末成形体であって、前記ダイスには、少なくとも前記各組の両パンチを前記材料粉末の加圧・圧縮の開始時における前記ダイスに対する相対的な初期位置としてあらかじめ定めた位置に移送したときに前記キャビティに先端部が臨む横穴形成ピンと該横穴形成ピンに対向して前記キャビティに先端部が臨む対向ピンとがそれぞれ前記ダイスに横方向に延在して形成されたピン挿入穴に移動可能に挿入されて搭載されており、 前記各組の両パンチ間の材料粉末における前記ニュートラル部位の位置を前記横穴形成ピンの中心軸上の位置に定められており、 前記複数の下パンチを挿入した前記ダイ孔内に、各下パンチの上方に存する材料粉末の深さがそれぞれあらかじめ定めた所定量となるように該材料粉末を充填する工程と、前記複数の上パンチを前記ダイ孔にその上方から挿入して該ダイ孔内の材料粉末に接触させ、該材料粉末が非加圧状態で密封された前記キャビティを該ダイ孔内に形成する工程と、該材料粉末の非加圧状態での前記各組の下パンチ及び上パンチの間隔を維持しつつ該両パンチをダイ孔内で前記ダイスに対して相対的に上下方向に移動させ、各組の両パンチを前記初期位置に移送する工程と、前記各組の両パンチの前記初期位置への移送後、少なくとも前記加圧工程の終了前に、前記粉末成形体に前記貫通横穴を形成すべく前記横穴形成ピンを前記対向ピンに向かって前記キャビティ内に前進させて該キャビティを貫通させると共に該横穴形成ピンの前進に同期させて前記対向ピンを該キャビティ側から後退させることにより両ピン間の前記粉末材料を前記対向ピン側の前記ピン挿入穴内に前記キャビティから押し出す工程と、前記横穴形成ピンが前記キャビティを貫通した状態を前記加圧工程が終了するまで保持する工程とを備え、 前記加圧工程は、前記各組の下パンチ及び上パンチのそれぞれの前記ダイスに対する相対的な移動速度の比率を一定として、各組の下パンチ及び上パンチをそれぞれ前記初期位置から前記ダイスに対して相対的に上動、下動させることにより行うと共に、前記各組の下パンチ及び上パンチの組番号をk(kは、下パンチ及び上パンチの総組数以下の自然数)、前記加圧工程における第k組の下パンチ及び上パンチのそれぞれの前記ダイスに対する相対的な移動量をXk,Ykとしたとき、前記各組の両パンチ間の材料粉末における前記ニュートラル部位が前記加圧工程中に前記ダイスに対して上下方向に不動となるようにするために、該移動量Xk,Ykは、それぞれ次式(1),(2)によりあらかじめ設定されていることを特徴とする粉末成形体の多段成形製造方法。 但し、式(1),(2)において、前記移動量Xk,Ykは上向きを正方向とする。また、式(1),(2)において、Rk:第k組の下パンチ及び上パンチによる加圧工程の終了時における該下パンチの上面から両パンチ間の材料粉末の前記ニュートラル部位までの間隔の、該加圧工程の終了時における両パンチ間の上下方向の間隔に対する割合を百分率で表したもの、Fk:第k組の下パンチ及び上パンチによる加圧工程の開始時における両パンチ間の材料粉末の深さ、Hk:第k組の下パンチ及び上パンチによる加圧工程の終了時における両パンチ間の間隔。
IPC (2件):
B30B 11/02 ( 200 6.01) ,  B30B 11/00 ( 200 6.01)
FI (4件):
B30B 11/02 F ,  B30B 11/02 L ,  B30B 11/00 Q ,  B30B 11/00 R
引用特許:
審査官引用 (5件)
全件表示

前のページに戻る