抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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全国の市販味噌や全国味噌鑑評会優秀見本味噌,秋田県味噌品評会味噌のレニン阻害活性を検討し,味噌の種類によるレニン阻害活性の比較を行った。さらに,レニン阻害活性の高い大豆胚軸に注目し,胚軸配合味噌を試作するとともに発酵時間によるレニン阻害活性の変動について解析した。その結果,市販味噌のレニン阻害活性は,測定したすべての味噌73点にレニンの阻害活性を認めた。全阻害ユニットの平均値を味噌の種類ごとに比較すると,米味噌59.2,調合味噌38.9,豆味噌96.7,麦味噌59.4となり,やや豆味噌の阻害ユニット量が多い傾向が認められた。醸造微生物の違いがレニン阻害活性に与える影響は,熟成全般を通して区分間に大きな差異はなかった。胚軸を配合した味噌製造試験では,大豆胚軸の配合が味噌のレニン阻害活性の増強にきわめて有効であることが示唆された。