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J-GLOBAL ID：201202229185374313   整理番号：12A0936986

分子シミュレーション及び単一分子観測で明らかにしたF₁-ATPアーゼ内のATP加水分解の分子機構

Molecular Mechanism of ATP Hydrolysis in F₁-ATPase Revealed by Molecular Simulations and Single-Molecule Observations

著者 (10件)： HAYASHI Shigehiko (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  UENO Hiroshi (Chuo Univ., Tokyo, JPN) ,  SHAIKH Abdul Rajjak (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  UMEMURA Myco (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  KAMIYA Motoshi (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  ITO Yuko (Yokohama City Univ., Yokohama, JPN) ,  IKEGUCHI Mitsunori (Yokohama City Univ., Yokohama, JPN) ,  KOMORIYA Yoshihito (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  IINO Ryota (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  NOJI Hiroyuki (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN)
資料名： Journal of the American Chemical Society  (Journal of the American Chemical Society)
巻： 134  号： 20  ページ： 8447-8454  発行年： 2012年05月23日 
JST資料番号： C0254A  ISSN： 0002-7863  CODEN： JACSAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 回転モーター蛋白質であるF₁-ATPアーゼ内のATPの加水分解の分子機構に関する研究を報告した。分子シミュレーション予測及び単一分子観測実験によれば律速段階(RDS)は溶菌性水分子からのプロトン転移(PT)で,この水分子はそれに先立つP_γ-O_β結合解離(POD)で生成したメタリン酸塩で大きく活性化された。このPTの連鎖活性化を始動するPODの触媒作用はWalkerモチーフAとアルギニンフィンガーの間の水素結合によって達成される。ここで明らかにした反応機構は,このPT段階がRDSであるという事実にもかかわらず,この蛋白質がPOD及びPTの両段階において機能に対する酵素活性を規制できることを示した。

シソーラス用語： *F1-ATPアーゼ ,  酵素反応機構 ,  プロトン移動 ,  計測 ,  律速 ,  水素結合 ,  分子内力学 ,  活性化エネルギー ,  *共役因子
準シソーラス用語： QM/MM法【分子力学】 ,  単一分子計測

分類 (1件)： 酵素一般  (EB09010D)

タイトルに関連する用語 (5件)： 分子シミュレーション ,  単一分子 ,  観測 ,  ATP加水分解 ,  分子機構