抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2009年に国際協力機構(JICA)の支援を受け,エジプト政府が設立した「エジプト・日本科学技術大学(E-JUST)」において,Project Based Learning(PBL)授業を日本型工学教育の一モデルとして導入した実践を基に,導入時の課題点を分析し,改善点を明らかにした。早稲田大学創造理工学部3年生を対象に行われているPBLを同大学の教員により,2010年9月から2011年1月にかけてE-JUST修士課程の1年生9名の学生を対象に実施した。セメスター終了後の2011年1月に,PBL授業のE-JUSTへの導入の課題を分析するため,授業履修全学生への質問紙調査を行った。質問紙は,「授業形態」「学習内容」「教員・教材・評価」のカテゴリに沿った質問25項目とした。調査結果を授業形態,学習内容,教員・教材・評価について検討した。本実践の課題点として,学生の多様なバックグラウンド,研究テーマとの関連性,新しい学習スタイルへの適応,定期的な授業運営とモニタリングを抽出した。その改善策として,グループウェアの活用,プロジェクトテーマの選定方法の改善,カリキュラム構成の工夫を提案した。