文献

J-GLOBAL ID：201202250570363410   整理番号：12A0890087

違反行動の生起における課題遂行コストとリスク認知の影響

Effects of the Task Cost and Risk Perception on Rule Violation Behaviour

著者 (8件)： 和田一成 (JR西日本 安全研) ,  臼井伸之介 (大阪大 大学院人間科学研究科) ,  篠原一光 (大阪大 大学院人間科学研究科) ,  神田幸治 (名古屋工大 大学院工学研究科) ,  中村隆宏 (関西大 大学院社会安全研究科) ,  村上幸史 (神戸山手大) ,  太刀掛俊之 (大阪大 大学院人間科学研究科) ,  山田尚子 (甲南女大 人間科学)
資料名： 労働科学  (Journal of Science of Labour)
巻： 88  号： 1  ページ： 1-12  発行年： 2012年02月10日 
JST資料番号： G0016A  ISSN： 0022-443X  CODEN： ROKAAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 実験では,実験参加者(44名)が知覚判断課題を行うたびに常に試行数を確認するように言われ,半分の参加者には確認を省略すると10個の追加課題が課されるリスクが,もう半分には,省略により1個の追加課題が課されるリスクがあることが教示された。全8ブロック中4ブロックにおいて,半分の試行で試行数のメッセージが5秒遅れ(コスト大条件),残りの4ブロックでは半分の試行で2秒遅れた(コスト小条件)。実験参加者は,遅れて出るメッセージを確認しなくても次の試行に進むことができ,この行動を違反行動とした。結果は,コスト小条件よりもコスト大条件で確認の省略が多かった。この結果は,ルール違反における課題遂行コストの強い効果を示している。(著者抄録)

シソーラス用語： *交通違反 ,  *リスク ,  認識 ,  行動 ,  安全性 ,  点検 ,  試行 ,  交通法規 ,  *費用効果分析 ,  *分析

分類 (2件)： 運転者  (TB01040V) ,  利益管理  (KA05030A)

引用文献 (15件)：

• 1) 芳賀繁. 違反とリスク行動の心理学. 三浦利章, 原田悦子(編). 事故と安全の心理学-リスクとヒューマンエラー-東京 : 東京大学出版会, 2007 : 8-22.
• 2) 蓮花一巳. 運転時のリスクテイキング行動の心理的過程とリスク回避行動へのアプローチ. 国際交通安全学会誌2000 ; 26(1) : 12-22.
• 3) Summala H. Risk control is not risk adjustment : The zero-risk theory of driver behavior and its implications. Ergonomics 1998 ; 31 : 491-506.
• 4) Wilde GJS. The theory of risk homeostasis : Implications for safety and health. Risk Analysis 1982 ; 2 : 209-225.
• 5) Wilde GJS. Target risk2 : A new psychology of safety and health . Toronto , Canada : PDE Publications, 2001. (G. J. S. ワイルド(著), 芳賀繁(訳)交通事故はなぜなくならないか. 東京 : 新曜社, 2007.)

タイトルに関連する用語 (3件)： 行動 ,  生起 ,  リスク認知