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J-GLOBAL ID:201202253409361040   整理番号:12A1774085

マウスでの一過性局所脳虚血によって引き起こされる脳損傷におけるNa+/Ca2+交換因子タイプ-1の優先的関与

Preferential involvement of Na+/Ca2+ exchanger type-1 in the brain damage caused by transient focal cerebral ischemia in mice
著者 (21件):
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巻: 429  号: 3-4  ページ: 186-190  発行年: 2012年12月14日 
JST資料番号: B0118A  ISSN: 0006-291X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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神経細胞の形質膜に存在するイオン輸送体であるNa+/Ca2+交換因子(NCX)は細胞内Ca2+ホメオスタシスに寄与する。脳内には,3種のアイソフォーム(NCX1,NCX2およびNCX3)が広く分布する。しかし,これらのアイソフォームが哺乳類における虚血脳損傷にどの程度関与するのかは明らかでない。従って,筆者らは遺伝的に改変したマウスと一過性局所虚血のモデルでアイソフォーム特異的なNCX阻害剤を用いることで,虚血損傷におけるそれぞれのNCXアイソフォームの役割を調べた。NCXアイソフォーム変異マウス(NCX1+/-,NCX2+/-およびNCX3+/-)と野生型マウスが90分間の中大脳動脈閉塞(MCAO)とそれに続く24時間の再潅流を受けた。3種のNCX阻害剤[SN-6,KB-R7943またはSEA0400(3または10mg kg-1,i.p.)]の1つがより長い(4時間)MCAOとそれに続く24時間の再潅流の30分前にddYマウスに投与された。一過性MCAO再潅流後,NCX1+/-マウスにおける脳こうそくは野生型マウスのそれに比べて有意に小さかったが,NCX2+/-またはNCX3+/-マウスのそれに違いはなかった。NCX1アイソフォームにより選択的なSN-6とSEA0400は10mg/kgでこうそくの容量を有意に減少した。それに対して,NCX3により選択的なKB-R7943はその容量に影響を与えなかった。これらの結果は,NCX1アイソフォームはマウスにおいて虚血によって引き起こされる脳損傷を(NCX2やNCX3アイソフォームよりも)優先的に悪化することに働く可能性があること,そしてNCX1選択的阻害剤は脳こうそくの有望な治療薬として調査する必要があることを示唆する。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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血管作用薬・降圧薬の基礎研究 

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