陰イオンリポソームによる球晶状アミロイドβ凝集体の形成

SHIMANOUCHI Toshinori; SHIMAUCHI Naoya; OHNISHI Ryo; KITAURA Nachi; YAGI Hisashi; GOTO Yuji; UMAKOSHI Hiroshi; KUBOI Ryoichi

文献

J-GLOBAL ID：201202265422722239 整理番号：12A1391768

陰イオンリポソームによる球晶状アミロイドβ凝集体の形成

Formation of spherulitic amyloid β aggregate by anionic liposomes

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資料名：
巻： 426 号： 2 ページ： 165-171 発行年： 2012年09月21日
JST資料番号： B0118A ISSN： 0006-291X 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：オランダ (NLD) 言語：英語 (EN)

アルツハイマー病は最もよく見られる型の老年認知症である。この神経変性疾患は,主として凝集したペプチド,アミロイドβ(Aβ)の小線維から成る,老人斑のアミロイド沈着が特徴である。生理条件下のモデルニューロン膜上での老人斑形成のモデリングは魅力的な課題である。本研究において,Aβによる老人斑形成をモデル化するために陰イオンリポソームを用いた。アミロイドAβ線維の成長の挙動を直接観察し,陰イオンリポソーム存在下のシードの成長より,球晶状Aβ凝集体が誘導されることを明らかにした。Aβ線維のシードは負に荷電したリポソームと強く相互作用し,引き続いてシードは結合し,球晶状Aβ凝集体の形成に有利な,多くの成長端を持つシードクラスターを形成した。従って,陰イオンリポソームは線維の成長だけでなく凝集過程も仲介した。本結果は,陰イオンリポソーム膜が凝集型Aβ線維に影響するかも知れないことを意味する。本報告における老人斑のモデリングはアミロイド症研究に対し大きな可能性を持つことが考えられる。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

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神経の基礎医学 , 生体膜一般 , 分子構造

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