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J-GLOBAL ID：201202266558426052   整理番号：12A0192386

2011年9月台風12号による紀伊半島で発生した土砂災害

著者 (21件)： 松村和樹 (京都府大) ,  藤田正治 (京大) ,  山田孝 (三重大) ,  権田豊 (新潟大) ,  沼本晋也 (三重大) ,  堤大三 (京大) ,  中谷加奈 (京大) ,  今泉文寿 (筑波大) ,  島田徹 (国際航業) ,  海堀正博 (広島大) ,  鈴木浩二 (中日本航空) ,  徳永博 (日本工営) ,  柏原佳明 (アジア航測) ,  長野英次 (朝日航洋) ,  横山修 (土木研) ,  鈴木拓郎 (国土技術政策総合研) ,  武澤永純 (土木研) ,  大野亮一 (国土防災技術) ,  長山孝彦 (日本工営) ,  池島剛 (日本工営) ,  土屋智 (静岡大)
資料名： 砂防学会誌  (新砂防)
巻： 64  号： 5  ページ： 43-53,1(1)-1(4)  発行年： 2012年01月15日 
JST資料番号： G0196A  ISSN： 0286-8385  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 平成23年台風12号による豪雨は,紀伊半島山間部を中心に大規模斜面崩壊と共に,多くの人的被害,家屋損壊,インフラ破壊を発生させた。この豪雨災害を受けて,砂防学会では深層崩壊と災害発生機構の調査を目的として,田辺・日高地区,十津川地区,紀伊半島南部地区に分けて調査チームを編成し,現地踏査を実行した。当該地域は中央構造線南部の四万十帯に属し,その付加体と呼ばれる地層に位置する。台風12号は,高知県東部に上陸後,ゆっくりと北上して鳥取県沖に抜けた。その間の降雨記録により,平均再現年100年を超過する稀な降雨現象であったことが分かる。それぞれの地区について,大規模深層崩壊の規模,土量,地形,土質・岩質と粒径,土石流の流動・堆積,河道閉塞と湛水,砂防施設の破壊,本川の河床変動などについて記述した。大規模な深層崩壊に対してハード対策は不可能に近く,警戒・避難のソフト対策が必要である。

シソーラス用語： *台風 ,  *斜面崩壊 ,  *近畿地方 ,  山岳地 ,  四万十帯 ,  付加体 ,  被災 ,  降雨特性 ,  現地調査 ,  地形 ,  岩質 ,  大規模 ,  土石流 ,  土砂流送 ,  河道貯留 ,  湛水 ,  河床変動 ,  学協会
準シソーラス用語： 河道閉塞 ,  *紀伊半島 ,  砂防学会 ,  *深層崩壊 ,  *台風12号

分類 (2件)： 自然災害  (RA02030M) ,  一般,砂防工学  (RC12010B)

引用文献 (8件)：

• 平野昌繁. 1889年8月豪雨による十津川災害の再検討-とくに大規模崩壊の地質構造規制について-. 京都大学防災研究所年報, B. 1984, 27, 1, 369-386
• 京都大学防災研究所. 1889年十津川崩壊災害の防災科学的総合研究. 2005
• 独立行政法人土木研究所. 全国アメダス観測地点における確率降雨算定に関する研究報告書. 2003
• 独立行政法人土木研究所土砂管理研究グループ小山内信智. 台風121号による土砂災害とその対応について
• 日浦啓全. 2004年台風10号による徳島県木沢村と上那賀町における土砂災害緊急調査報告(速報). 砂防学会誌. 2004, 57, 4, 39-47

タイトルに関連する用語 (3件)： 台風 ,  紀伊半島 ,  土砂災害