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J-GLOBAL ID：201202273950313076   整理番号：12A1159554

キャベツの品質比較試験におけるサンプリング方法,および化成・有機質肥料連用試験での応用

Sampling Method for Comparing the Quality of Cabbage (Brassica oleracea L. var. capitata), and Application of the Method to Samples Cultivated with Chemical or Organic Fertilizer

著者 (8件)： 國久美由紀 (農業技術研究機構 野菜茶研) ,  徳田進一 (農業技術研究機構 野菜茶研) ,  村上健二 (農業技術研究機構 野菜茶研) ,  浦上敦子 (農業技術研究機構 野菜茶研) ,  相澤証子 (農業技術研究機構 野菜茶研) ,  中野有加 (農業技術研究機構 野菜茶研) ,  岡田邦彦 (農業技術研究機構 野菜茶研) ,  東尾久雄 (茨城大 農)
資料名： 日本食品保蔵科学会誌  (Food Preservation Science)
巻： 38  号： 4  ページ： 201-210  発行年： 2012年07月31日 
JST資料番号： Z0775A  ISSN： 1344-1213  CODEN： NSHKCW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 化成肥料および堆肥施用がキャベツ品質に及ぼす影響について,可能な限りサンプリング誤差を排除した比較を行うために,成分分析に用いる個体の分割部位,圃場からの抽出個体球重および処理区間の生育差が品質に及ぼす影響について検討した。その結果,キャベツでは8分割しても中肋や葉が均等に分布していないため,特に硝酸分析では使用する分割部位を統一する必要があることがわかった。また,11作目においては,球緊度,還元型アスコルビン酸,硝酸など,球重と相関のある品質が多く,圃場からの個体サンプリングの際には,処理区の代表的な個体のみならず,球重の等しい個体も抽出する必要性が再確認された。生育の異なる2つの堆肥処理区間では,球重の等しいサンプルを選べば,調査した大部分の品質項目では同等の結果が得られたことから,化成区と堆肥区の品質比較において両処理区の生育量を揃える必要性は低いことがわかった。これらのサンプリング方法を用いて,連用11作目および15作目の連用圃場において施肥条件間で品質比較試験を行ったところ,球重の異なる代表的な個体については,堆肥施用により球形指数は高く,球緊度は低くなり,年次によっては乾物率と還元型アスコルビン酸が高く,硝酸含量が低くなった。しかし球重を統一すると,有意差が得られたのは球形指数,球緊度および硝酸含量のみであり,硝酸含量については年度で再現性は得られなかった。以上より,堆肥施用がキャベツ品質に与える影響は限定的で,生育期間中の気象環境など,施肥以外の条件に大きく左右されると言える。(著者抄録)

シソーラス用語： *キャベツ ,  *試料採取 ,  化成肥料 ,  有機質肥料 ,  *施肥 ,  *品質 ,  堆肥 ,  有機物施用 ,  硝酸 ,  乾物量 ,  ラクトン ,  第二アルコール ,  ポリオール ,  水溶性ビタミン
準シソーラス用語： *サンプリング【試料採取】

分類 (2件)： 野菜  (FC03043X) ,  施肥法・肥効  (FB05030Y)

物質索引 (1件)： 還元型アスコルビン酸

引用文献 (34件)：

• 浅野次郎. 野菜の品質に及ぼす油かす・バーク堆肥の影響. 野菜試験場報告A. 1981, 9, 97-113
• 堀田博. 有機栽培と慣行栽培農産物の品質上の差異. 日食化工誌. 1999, 46, 62-69
• WORTHINGTON, V. Nutritional quality of organic versus conventional fruits, vegetables, and grains. J. Alternat. Complement. Med. 2001, 7, 161-173
• 浦嶋泰文. 有機物連用圃場におけるダイコンの品質. 近中四農研報. 2002, 1, 61-75
• 中野明正. 有機液肥の連続施用システムの開発とそれがトマトの生育・果実収量・品質および土壌の化学性に与える影響. 土肥誌. 2001, 72, 505-512

タイトルに関連する用語 (6件)： キャベツ ,  比較試験 ,  サンプリング ,  有機質肥料 ,  試験 ,  応用