抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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凹凸を伴う層境界を持つ積雪中における,水分移動の鉛直2次元定常数値計算を行った。数値計算に使用する各変数の値を変化させた場合の計算結果の違いから,層境界の滞水効果や凹凸が,水みちの形成に与える影響を考察した。上下の積雪層の粒径を0.2~1.0mmの範囲で変化させた計算では,下部積雪層の粒径が0.5mm以上で,なおかつ上部積雪層の粒径が下部積雪層の粒径よりも0.1~0.4mm以上小さい場合に,水みちの形成が顕著であった。層境界の凹凸の波長を0.2~6m,波高を0.01~0.1mの範囲で変化させた計算では,波高が大きく波長が短い場合に,水みちの形成が顕著であった。凹凸の波高が0.01mと小さい場合や波長が6mと長い場合でも,凹部への水の集中が算定されたが,集中の程度は小さく,水みちが形成されにくい傾向があった。形成する水みちの幅は,凹凸の波長が長い場合や上下の積雪層の粒径の差が小さい場合に,水みちの幅が大きくなる傾向があり,特に凹凸の波長に対して顕著な影響を受けていた。(著者抄録)