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J-GLOBAL ID:201302209865566850   整理番号:13A0928267

π-dシステムκ-(BDH-TTP)2FeBr4の結晶構造と物理特性

Crystal Structure and Physical Properties of π-d System κ-(BDH-TTP)2FeBr4
著者 (12件):
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巻: 82  号:ページ: 054706.1-054706.10  発行年: 2013年05月15日 
JST資料番号: G0509A  ISSN: 0031-9015  CODEN: JUPSA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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金属的磁気導体κ-(BDH-TTP)2FeBr4(BDH-TTP:2,5-bis(1,3-dithiolan-2-ylidene)-1,3,4,6-tetrathiapentalene)の構造と物理特性を研究した。それは,FeBr4アニオン・シートではさまれac-面に沿って拡張したBDH-TTPドナー・シートの階層構造を持つ。BDH-TTPシートのπ電子は,30mKまで単純な金属的挙動を示した。磁化率は,主にFe3+dスピン(S = 5/2)と関連するCurie-Weiss則に従い,そして,TN=3.9Kで反強磁性(AF)転移の存在を示した。AF状態で,a軸に平行(H∥a)な磁場で1.5T(HSF)で磁化の急なS形の増加を見た。これは,スピンフロップ転移のものとされた。更に,H∥bとH∥cの磁化曲線は,Hc = 3.1Tで変曲点を示し,bc-面でスピン傾斜構造を示唆した。磁化データと分子軌道計算に基づく可能なAFスピン構造はFe d電子スピンとドナーπ電子スピンからなる三角格子を特長とする。スピン傾斜に対して責任がある可能な起源とし,Dzyaloshinskii-Moriya相互作用,スピン挫折効果,そして,配位子場の異方性を議論した。AF状態のHSFでH∥aで観察した磁気抵抗効果の急な減少は 強いπ-d相互作用がドナー・システムで強力に電子輸送に影響を及ぼすことを証明した。TN以上の臨界領域でのESRライン幅の変則的な広幅化はスピン・システムの低次元性が原因である磁気短距離秩序の発展を示唆した。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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有機化合物の磁性 
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