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J-GLOBAL ID：201302221962236848   整理番号：13A1832570

不均一な環境における分子の超高速分光

Ultrafast Spectroscopy of Molecules under Heterogeneous Environment

著者 (2件)： 恩田健 (東京工大 大学院理工学研究科 理学研究流動機構) ,  恩田健 (JST-さきがけ)
資料名： 分光研究  (Journal of the Spectroscopical Society of Japan)
巻： 62  号： 5  ページ： 213-227  発行年： 2013年10月15日 
JST資料番号： F0007A  ISSN： 0038-7002  CODEN： BUKKAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 超高速分光法を用いた不均一表面上の基礎課程の研究を総覧した。1.粉体酸化物上の分子の観察。2色独立に掃引可能なピコ秒狭帯域赤外パルスを用いるポンププローブ法を開発した。γアルミナ上の重水のFTIRスペクトルから,特定サイトの水酸基の伸縮振動スペクトルとMorse関数を仮定したOHの解離エネルギーを得た。イソブテン吸着ゼオライトのFTIRスペクトルから吸脱着と短寿命反応中間体の構造を調べた。振動誘起反応を見出した。2.規定された酸化物単結晶表面の分子の観察。10フェムト秒パルスレーザを用いた2光子光電子分光法を開発した。二酸化チタン上の水の挙動を時間分解測定し,短寿命水和電子を見出した。メタノール吸着表面では長寿命状態とプロトン結合電子移動を観察した。3.有機半導体における光キャリア注入。有機結晶に光キャリアを注入した場合の過渡的変化を調べた。(EDO-TTF)₂PF₆(EDO-TTF=エチレンジオキシテトラチアフルバレン)の反射率スペクトルとKramers-Kroenig変換で得た光学的伝導度スペクトルから,結晶中に立体障害が存在する場合の電荷再分布と構造変化の間に大きな相異があることを見出した。

シソーラス用語： *時間分解分光法 ,  赤外吸収スペクトル ,  FTIR分光法 ,  光電子分光法 ,  触媒反応 ,  *不均一系反応 ,  触媒 ,  結晶 ,  有機半導体 ,  ピコ秒 ,  パルスレーザ ,  フェムト秒 ,  ポンププローブ法 ,  スペクトロスコピー ,  ゼオライト ,  γアルミナ ,  酸化チタン ,  水 ,  伸縮振動【分子】 ,  解離エネルギー ,  反応中間体 ,  フルオロリン酸塩 ,  反射スペクトル ,  再分布 ,  電荷分布 ,  立体障害 ,  変化 ,  水和電子 ,  重水 ,  アルケン ,  脂肪族アルコール ,  フェムト秒レーザ ,  ヒドロキシ基 ,  FTIRスペクトル ,  構造変化 ,  電荷再分布 ,  不均一系触媒 ,  不均一系触媒反応 ,  有機結晶 ,  二光子分光 ,  二酸化チタン ,  ヘキサフルオロホスファート
準シソーラス用語： ヒドロキシル基 ,  ポンププローブ分光法 ,  水酸基 ,  *超高速分光 ,  反射率スペクトル ,  ヘキサフルオロリン酸

分類 (3件)： 光化学一般  (CB08010U) ,  赤外・Raman・Rayleighスペクトル一般(分子)  (BH06031K) ,  不均一系触媒反応  (CB06100E)

物質索引 (3件)： イソブテン ,  ビス(エチレンジオキシ)テトラチアフルバレン ,  メタノール

引用文献 (34件)：

• ASAHI, T. Rev.Sci.Instr. 1998, 69, 361
• LEVENSON, M.D. 非線形レーザー分光学. 1988
• ONDA, K. J.Phys.Chem.B. 2001, 105, 11456
• HERZBERG, G. Molecular Sectra and Mlecular Structure,Volume I-Spectra of Diatomic Molecules. 1989
• ONDA, K. J.Phys.Chem.B. 2003, 107, 11391

タイトルに関連する用語 (3件)： 環境 ,  分子 ,  超高速分光