抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報ではトライボロジー学会の講演や投稿論文に多く取上げられているDLC膜を主として,産業適用状況,研究状況および今後の動向について解説した。主な内容項目を次に示した。1)はじめに:DLCやCN
xなどの高硬質炭素膜のトライボロジー特性の研究動向と適用分野の推移および市場動向,DLCコーティング受託加工金額の推移,2)産業適用状況:自動車部品への適用(DLCコーティングピストンリングのフリクション低減,DLCコーティングアルミニウムピストンの耐摩耗性向上など),その他の産業分野への応用(ta-C膜の成膜技術に関連して,T字状FAD,HIPIMS法(High Power Impulse Magnetron Sputtering)など),3)トライボロジー研究動向:フリクション低減に関する研究動向(a-C:H膜の超低フリクション特性,高硬質炭素膜CN
xの摩擦特性,異なる雰囲気下のCN
x/Si
3N
4の摩擦特性,MoDTC(Molybdenum Dithiocarbamate)含有油中のDLCの摩擦摩耗特性,走行テスト使用エンジン油の摩擦特性,オレイン酸潤滑下のDLC同士の組合せによる超低摩擦特性,今後の主な研究課題),膜の耐摩耗性評価法に関する研究動向(連続荷重増加摩擦試験法による耐荷重測定,膜のはく離,摩耗現象に関する研究課題など),転がり疲労特性に関する研究動向(DLCコーティングの転がり疲労特性研究動向と技術課題),4)今後の展望:環境調和型高硬質炭素膜コーティング技術のポテンシャルなど。