抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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宇宙線の発見から百年を経た今年は,偶然,宇宙X線の発見から50年目にもあたる。初期にはおもに宇宙線研究者により開拓された宇宙X線の研究は,この半世紀で爆発的な発展を遂げ,宇宙を探る不可欠の手段としての地歩を固めた。ここでは多種多様なX線天体のうち,代表として中性子星に焦点を当て,この分野の黎明期の様子と,2014年に打ち上げ予定の日本のASTRO-H衛星とを結び,50年の歴史を往来しよう。以下,エネルギー0.1keV~数百keV程度の高エネルギー光子を「X線」と呼び,より高いエネルギーを持つ「ガンマ線」と区別する。人名の敬称は,省略させていただく。(著者抄録)