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J-GLOBAL ID：201302257740474117   整理番号：13A0056439

ニホンナシの樹体ジョイント仕立てにおける樹体間の窒素移行

Nitrogen movement between trees in Japanese pear grafted by the joined-tree training system

著者 (6件)： 井上博道 (農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研) ,  梅宮善章 (農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研) ,  梅宮善章 (日本土壌協) ,  弦間洋 (筑波大 大学院生命環境科学研究科) ,  関達哉 (神奈川県農技セ) ,  柴田健一郎 (神奈川県農技セ)
資料名： 日本土壌肥料学雑誌  (Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 83  号： 6  ページ： 658-663  発行年： 2012年12月05日 
JST資料番号： G0156A  ISSN： 0029-0610  CODEN： NIDHAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 樹木の樹体ジョイント仕立て法は,連続した直線上の主枝を形成する仕立て法で,密植の効果により定植から早期に果実生産が得られ,成園化が早まる技術である。ジョイント樹体間の養水分の流れを把握するため,重窒素トレーサー法を用いて,ニホンナシ(品種:幸水)の樹体ジョイント仕立てにおける樹体間の窒素の移行について検討した。接木当年においては,ジョイント仕立ての中間樹の主幹切断前では接木部の活着が十分であっても隣接樹との窒素移行はほとんど見られなかったが,主幹切断後または根からの養水分供給遮断の場合には隣接樹から接木部を通じて窒素の供給が行なわれた。接木から年数が経過すると,主幹部に接木した隣接樹先端へ施肥窒素の移行が確認できた。ジョイント樹主幹の一本おき切断により,1樹に供給された養水分で2樹を維持することになり,強くなった樹勢の抑制につながると考えた。

シソーラス用語： *ナシ ,  *整枝 ,  枝 ,  接木 ,  窒素 ,  植物栄養素 ,  窒素循環 ,  *物質移動 ,  生体内分布 ,  植物成長 ,  *樹体ジョイント仕立て ,  主枝 ,  *生体内移動 ,  植物生理

分類 (2件)： 果樹  (FC03042G) ,  植物栄養  (EH02060B)

引用文献 (10件)：

• 川嶋幸喜. ニホンナシの(樹体ジョイント仕立て」(第2報) 生育コントロールのための主幹部切断の検討. 園学雑. 2005, 74, 別2, 365
• 小泉和明. ニホンナシの「樹体ジョイント仕立て」(第4報) 樹体ジョイントによる果実品質の均一化. 園学雑. 2006, 75, 別1, 58
• 森口卓哉. 接ぎ木の生理機構. 園芸生理学. 2007, 25-31
• 柴田健一郎. 樹木の樹体ジョイント仕立て法. 特許第4895249号. 2012
• 柴田健一郎. 栽培管理の効率・簡易化と成園化期間短縮が実現するナシの新した整枝法「樹体ジョイント仕立て」. 農耕と園芸. 2008, 63, 3, 116-121

タイトルに関連する用語 (5件)： ニホンナシ ,  樹体ジョイント仕立て ,  樹体 ,  窒素 ,  移行