抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】成人を対象に食に関する主観的QOL(subjective diet-related quality of life(SDQOL))と食知識,食習慣の関連が性別によって異なるかを検討する。【方法】平成21年11~12月に内閣府が実施した「食育の現状と意識に関する調査」に回答した2,936名分のデータを用いて2次解析を行った(回収率58.7%)。対象者の性別は,男性1,344名(45.8%),女性1,592名(54.2%)であった。解析には,性別と属性,食知識,食習慣の関連を調べるためχ
2検定を用いた。次に,男女で食知識,食習慣とSDQOLの関連が異なるかを検討するため二元配置分散分析を行った。さらに,属性を調整した関連を検討するため,多重ロジスティック回帰分析を用いた。【結果】女性の方が食知識を有しており,主食・主菜・副菜のそろった食事の頻度が高いなど健康的な食習慣を営んでいた。食知識がある者,食習慣が健康的である者はSDQOLが高かったが,性別と食知識・食習慣に交互作用はみられなかった。また,属性を調整後も男女ともに食知識がある,主食・主菜・副菜の摂取頻度が高い,副菜を食べる頻度が高い,朝食を食べる者はSDQOLが高かった。【結論】女性の方が男性よりSDQOLが高く,食知識がある,健康的な食習慣を営んでいる者が多かったが,SDQOLと食知識,食習慣の関連には性別による違いはなかった。(著者抄録)