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J-GLOBAL ID：201302288238159758   整理番号：13A0013929

山形県産柿を原料とした酒類製造の可能性の評価

Investigation of Feasibility to Make Liquor from Persimmon

著者 (3件)： 後藤貴史 (山形大学大学院理工学研究科) ,  高橋幸司 (山形大学工学部バイオ化学工学科) ,  高畑保之 (山形大学工学部バイオ化学工学科)
資料名： 化学工学論文集
巻： 38  号： 4  ページ： 278-283 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： S0110B  ISSN： 0386-216X  CODEN： KKRBAW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 山形県産の渋柿を原料とし,酵母を使用したエタノール発酵を行い,酒類製造の可能性について検討した.試料として,炭酸ガス法により脱渋を施した柿と何の処理もしていない2種類のサンプルを用意し,その果汁を対象としてエタノール生成の比較実験を行った.なお発酵実験に用いた酵母は,S. cerevisiae Wine Yeast OC-2である.この結果 ,エタノール収率は脱渋処理柿において61.87%,未処理柿では80.87%であり,未処理柿の方がエタノール収率が高かった.またアルコール度数に関しても最高値の約8 vol%を得ることができた.続いて,渋の有無に加えて果肉が混在している状態での発酵頻度の違いについて同様の実験を行ったところ,収率の大きな変化は見られなかった.したがってこれらの結果から脱渋処理が不用であることが判明した.さらに果肉の混在は発酵工程に大きな影響を与えないため,固液分離の工程を省略することが可能となり,製造コストの削減も可能となることが明らかになった.(著者抄録)

シソーラス用語： 山形県 ,  *カキ ,  原料 ,  *アルコール飲料 ,  *製造 ,  *可能性 ,  *酵母 ,  *エタノール発酵 ,  二酸化炭素 ,  除去 ,  食品加工 ,  Saccharomyces cerevisiae ,  収率 ,  果肉 ,  製造原価 ,  脂肪族アルコール
準シソーラス用語： S. cerevisiae ,  *酒類 ,  脱渋

分類 (1件)： 微生物代謝産物の生産  (FK03020A)

物質索引 (1件)： エタノール

引用文献 (15件)：

• Brown, R. M. G.; “On Biocidal Mechanisms in the Aldehyde Series,” Can. J. Pharm. Sci., 10, 1–7 (1975)
• Drews, B. and K. Hessler; “Investingations of the Oxidative Assimilation of Ethanol by Baker's Yeast,” Monatschrifr Brurierei, 20, 224–241 (1967)
• Freeman, G. G. and G. M. S. Donald; “Fermentation Processes Leading to Glycerol,” Appl. Microbiol., 5, 211–215 (1957)
• Kusumoto, M. and F. Yoshimura; “Tannin in Persimmon (Diospyros Kaki L.) Fruits II. Volatile Compounds and Soluble Tannin of the Fruits in the Course of Removal of Astringency,” J. Jpn. Soc. Hort. Sci., 45, 76–80 (1976)
• Lundquist, F.; In Methods of Enzymatic Analysis 2nd. ed., vol. 3, pp. 1509–1513, Verlag Chemie, Weinheim, New York and London (1974)

タイトルに関連する用語 (6件)： 山形 ,  柿 ,  原料 ,  酒類 ,  可能性 ,  評価