抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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イネ登熟期が全国的に記録的な猛暑となった平成22年産米のデンプンの性質および蒸米の酵素消化性について検討した。これまでの報告から予測されるとおり,猛暑となった平成22年産米はデンプン糊化温度が高く,蒸米酵素消化性は気中放置により低下しやすかった。一方,同一県内で採取された試料でも,糊化温度と酵素消化性にバラツキがみられた。特に出穂時期が遅い試料は酵素消化性の低下がゆるやかであった。米粒のアルカリ崩壊性について観察したところ平成21年産米が大きく崩壊したのに対し平成22年産米はアルカリに抵抗性を示した。以上,平成22年のような記録的な猛暑であっても蒸米の酵素消化性が悪くこれまでの知見が適用できることを確認するとともに,アルカリ崩壊性により簡便にデンプンの性質を明らかにできる可能性が示唆された。(著者抄録)