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J-GLOBAL ID:201402242345728916   整理番号:14A1487207

2011年11月に関東で観測されたPM2.5高濃度の解析

Analysis of the High Concentration of PM2.5 Observed in the Kanto Area in November 2011
著者 (9件):
資料名:
巻: 49  号:ページ: 242-251  発行年: 2014年11月10日 
JST資料番号: S0850A  ISSN: 1341-4178  CODEN: TKGAFA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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2011年11月2~6日に関東地方で高濃度のPM2.5が観測された。PM2.5の全国的な状況を見たところ,高濃度になっていたのは関東地方が中心であったことから,本事例は長距離輸送や越境汚染によるものではなく,関東地方内の発生源の影響が大きかったと推測された。この期間は全般に弱風により大気が滞留し,3~4日は接地逆転層形成による安定,5~6日は中立となっていたことが高濃度を招いたと考えられる。関東各地で観測したPM2.5の成分は,NO3-とOCが顕著に高いのが特徴であった。NO3-は特に5~6日に高くなっていたが,これは夜間の高湿度の影響でNOからHNO3への生成過程が顕著に起こったことが要因であると考えられる。また,3~4日にもNO3-は比較的高濃度になったが,NOの時空間的挙動から,農作物残渣(バイオマス)の燃焼が影響していた可能性が考えられる。NO3-と同様にOCも高く,加えてK+やchar-EC,レボグルコサンなど,バイオマス燃焼の寄与を示す成分も高かったことから,全般的にこの時期に盛んになる農作物残渣燃焼の影響が大きかったと推測される。ただし,SO42-やVなどの挙動から,南部を中心に化石燃料燃焼の影響も一定程度あったと考えられる。また,PM2.5質量濃度は水分の影響を抑える方法により測定されているが,成分からの再構築濃度などによる検討から,この期間の高濃度時は水分の影響が比較的大きかったと推測された。(著者抄録)
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粒状物調査測定 
引用文献 (32件):
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  • Andreae, M. O., Metlet, P.: Emission of trace gases and aerosols from biomass burning, Global Biogeochem. Cycles, 15, 955-966 (2001).
  • Bae, M.-S., Schauer, J. J., Turner, J. R.: Estimation of the monthly average ratios of organic mass to organic carbon for fine particulate matter at an urban site, Aerosol Sci. Tech., 40, 1123-1139 (2006).
  • Chow, J. C., Watson, J. G., Chen, L.-W. A., Chang, M. C. O., Robinson, N. F., Trimble, D., Kohl, S.: The IMPROVE_A temperature protocol for thermal/optical carbon analysis: Maintaining consistency with a long-term database, J. Air and Waste Manage. Assoc., 57, 1014-1023 (2007).
  • 伏見暁洋,齊藤勝美,林健太郎,須藤重人,小野圭介,梶浦雅子,藤谷雄二,世良耕一郎,高見昭憲,田邊 潔:農作物残渣の野焼きで排出される粒子の排出係数と化学組成,第53回大気環境学会年会講演要旨集,517 (2012).
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