抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大腸菌と枯草菌を供試菌としてアパタイト被覆二酸化チタン光触媒(Ap-TiO
2)の殺菌メカニズムの解明を解明するとともに,殺菌特性の譜面をラボスケールで行った。更に,実際の農産施設(穀物貯蔵施設)の現場にて空中浮遊菌を捕捉した菌懸濁液に対して,Ap-TiO
2を用いてUVA照射のもと光触媒水中殺菌を試みた。その結果,以下の知見を得た。1)Ap-TiO
2を用いた光触媒殺菌の主要な殺菌メカニズムは,活性酸素種によるものと推察された。2)本測定条件における大腸菌,枯草菌の光触媒殺菌のD値はそれぞれ23.5min,8.4minであり,Ap-TiO
2の殺菌特性は指数関数を用いて近似できることが示された。3)実際の穀物貯蔵農産施設の現場にて空中浮遊菌を捕捉した菌懸濁液に対して,Ap-TiO
2を用いてUVA照射のもと光触媒水中殺菌を試みた結果,溶液中の一般生菌およびカビ・酵母は,24時間のAp-TiO
2による水中殺菌でほぼ滅菌できた。今回得られた知見は,今後の農産施設内の環境改善を想定した光触媒の殺菌技術の開発に資する知見を与えるものと考える。(著者抄録)