文献

J-GLOBAL ID：201402244347782520   整理番号：14A0786150

ハイブリッドアプローチに基づく2020年以降の温暖化対策の国際枠組み-2013年の交渉動向と2015年の合意期限に向けた課題-

Hybrid Approach for Post-2020 International Climate Change Regime-Negotiations in 2013 and Remaining Issues up to the 2015 deadline-

著者 (1件)： 上野貴弘 (電力中研)
資料名： 電力中央研究所社会経済研究所研究報告  (電力中央研究所社会経済研究所報告)
号： Y13020  ページ： 30P  発行年： 2014年05月 
JST資料番号： G0977B  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2020年以降の地球温暖化対策の国際枠組みが2015年のCOP21を合意期限として,ダーバンプラットフォーム作業部会(ADP)で交渉されている。本文は,2013年に開催された3回のADP会合の内容と2015年に向けた検討課題を述べた。最初の2回の会合では,自国の排出削減に関する目標・取組みを自国決定する前に草案を事前提示して国際的な協議・評価を行うハイブリッドアプローチが提案され,先進国からはすべての国に適用する意見が出されたが,途上国からは先進国・途上国の区別を維持する意見が出された。3回目の会合では2015年12月に先立って,全ての国が各国の草案を提示することが決定された。今後の交渉では,ハイブリッドアプローチの採否・各国草案の公平性評価・各国の間の差異化の方法などが重要な検討課題となる。

シソーラス用語： 対策 ,  *地球温暖化 ,  条約 ,  *温室効果ガス ,  *気候変動 ,  減少
準シソーラス用語： *二酸化炭素排出量削減 ,  *気候変動に関する国際連合枠組条約 ,  *地球温暖化対策

分類 (2件)： エネルギー利用と環境との関係  (LE01000E) ,  環境問題  (SA01020V)

引用文献 (11件)：

• アイケンベリー、G・ジョン(2011)「「アメリカ後」の世界秩序-中国による新秩序模索も文明の衝突も起きない」『フォーリン・アフェアーズリポート』2011、No.6、24-35頁。
• 上野貴弘(2010)「ボトムアップアプローチによるポスト京都議定書の国際枠組み」『電力中央研究所報告』Y09007。
• 上野貴弘、杉山大志(2012)「COP17の結果と今後の温暖化対策の国際枠組み-指導国なきGゼロ化する世界と2020年以降の新枠組みへの示唆」『電力中央研究所報告』Y11028。
• 上野貴弘、杉山昌広、星野優子、杉山大志(2013)「2020年以降の温暖化対策の国際枠組み-論点の整理と新枠組みの類型の提示」『電力中央研究所報告』Y12012。
• 杉山大志(2013c)「行動へのコミットメント」、中央環境審議会地球環境部会産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会合同会合 (第36回) 委員意見。

タイトルに関連する用語 (7件)： ハイブリッドアプローチ ,  温暖化対策 ,  枠組み ,  交渉 ,  動向 ,  合意 ,  期限