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J-GLOBAL ID：201402254522522639   整理番号：14A1076244

材料科学における第一原理計算の進展 全電子混合基底法プログラムTOMBOを活用した材料科学

著者 (3件)： 佐原亮二 (物質・材料研究機構 元素戦略材料セ) ,  小野頌太 (横浜国大 大学院工学研究院) ,  大野かおる (横浜国大 大学院工学研究院)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 53  号： 9  ページ： 400-404  発行年： 2014年09月01日 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： TOMBOを用いたこれまでの数多くの材料研究の中から,時間依存密度汎関数理論(TDDFT)に基づいた,新規エネルギー材料の理論設計に関する電子励起ダイナミックスシミュレーション研究例を紹介した。なお,全電子混合基底法プログラムTOMBO(TOhoku MixedBasis Orbitals ab-initio program)は,全電子混合基底法に基づいた数少ない純国産の第一原理計算プログラムである。混合基底法は原子に局在した原子軌道関数と空間的に一様に広がる平面波の重合せで一電子波動関数を記述する手法である。研究例は次の2件である。1)有機薄膜太陽電池のオリゴフェニレンビニレンを修飾したZnフタロシアニンの光捕集機能とC₆₀への電荷分離機構のTOMBOを用いたTDDFT電子励起ダイナミックスシミュレーション,2)水素貯蔵材料におけるNi触媒超微細粒子による水素分子解離反応。TOMBOがより広い分野に幅広く応用されるようにするため,現存するいくつかのバージョンを統一し,使用法の簡略化を進めているが,その新バージョンに追加された高速化手法も紹介した。

シソーラス用語： 材料科学 ,  計算 ,  時間依存性 ,  密度汎関数法 ,  *太陽電池 ,  *機能材料 ,  Chebyshev多項式 ,  第一原理 ,  理論 ,  化学合成 ,  計算機シミュレーション ,  電子構造 ,  励起状態 ,  原子軌道関数 ,  平面波 ,  フラーレンC60 ,  収集 ,  ニッケル触媒 ,  超微粒子 ,  水素 ,  高速化 ,  材料 ,  *水素貯蔵材料
準シソーラス用語： TDDFT法 ,  エネルギー材料 ,  光捕集 ,  水素分子 ,  第一原理計算 ,  有機薄膜太陽電池

分類 (2件)： 太陽電池  (NC03084O) ,  その他の金属組織学  (WB01040Y)

物質索引 (1件)： 亜鉛フタロシアニン

引用文献 (22件)：

• K. Ohno, K. Esfarjani and Y. Kawazoe: Computational Materials Science: From ab initio to Monte Carlo Methods, Springer Series in Solid-State Sciences, Springer-Verlag, Berlin, Heidelberg, 129 (1999) , 42-46.
• Y. Kodama and K. Ohno: Appl. Phys. Lett., 96 (2010), 034101.
• R. Sahara, H. Mizuseki, M. H. F. Sluiter, K. Ohno and Y. Kawazoe: RSC Advances, 3 (2013) , 12307.
• S. Ono and K. Ohno: Book of Abstracts of the 8th General Meeting of Asian Consortium on Computational Materials Science-Virtual Organization (ACCMS-VO) PS-9, (2013).
• C. Pannemann, V. Dyakonov, J. Parisi, O. Hild and D. Wöhrle: Synthetic Metals, 121 (2001), 1585.

タイトルに関連する用語 (6件)： 材料科学 ,  第一原理計算 ,  進展 ,  電子 ,  基底 ,  活用