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J-GLOBAL ID：201402260732356316   整理番号：14A0791653

マルチフェロイックCuCrO₂におけるスピンヘリシティと誘電分極との間の関係

Relationship between Spin Helicity and Electric Polarization in Multiferroic Material CuCrO2

著者 (5件)： SODA Minoru (Osaka Univ.) ,  KIMURA Kenta (Osaka Univ.) ,  KIMURA Tsuyoshi (Osaka Univ.) ,  MATSUURA Masato (Osaka Univ.) ,  HIROTA Kazuma (Osaka Univ.)
資料名： 日本原子力研究開発機構JAEA-Review(Web)
号： 2013-039  ページ： 1-2-28 (WEB ONLY)  発行年： 2014年02月 
JST資料番号： U0296A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： H.Kadowaki等は,粉中性子回折研究により,CuCrO₂がTN未満で,面外120度磁気構造を持っていることを報告している。スピン電流モデルの枠内では,誘電分極Pは,この面外120度磁気構造に対して巨視的に現れない。ここでは,スピンヘリシティ及び誘電分極Pの間の関係を明らかにするため,マルチフェロイック材料CuCrO₂について,スピン偏極中性子研究を行った。E=-73kV/mに対し,I_offは,(1/3,1/3,0)でI_onより大きかった。I_on及びI_off間に関係は,(2/3,2/3,0)で逆転された。これらの結果は,ヘリカル磁気構造,または,面外120度磁気構造と一致している。-73kV/m<E<+73kV/mに対し,スピンヘリシティの和は,(1/3,1/3,0),(-1/3,2/3,0)及び(-2/3,1/3,0)の全てのQポイントで,Tを変えずに電場反転によって可逆的であった。

シソーラス用語： 材料 ,  強磁性 ,  強誘電性 ,  磁気電気効果 ,  *磁気構造 ,  *ヘリシティ ,  *誘電分極 ,  *クロム酸塩 ,  酸化クロム ,  銅化合物
準シソーラス用語： マルチフェロイック材料

分類 (2件)： 酸化物結晶の磁性  (BM06050E) ,  強誘電体,反強誘電体,強弾性  (BM05030B)

引用文献 (4件)：

• H. Kadowaki, H. Kikuchi and Y. Ajiro, J.Phys.: Condens.Matter 2 4485 (1990)
• S. Seki, Y. Onose and Y. Tokura, Phys. Rev. Lett. 101 067204 (2008)
• K. Kimura, H. Nakamura, K. Ohgushi and T. Kimura, Phys. Rev. B 78 140401(R) (2008)
• T. Arima, J. Phys. Soc. Jpn. 76 073702 (2007)

タイトルに関連する用語 (2件)： マルチフェロイック ,  誘電分極