抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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主電動機の駆動力を車軸に伝える歯車装置では,潤滑油としてギヤ油が用いられており,ギヤ油は現在,多くの場合全般検査時もしくは定期検査時などに交換されている。使用される期間は概ね最大60万km走行相当となっている。そこで,省メンテナンスのため,非交換で120万km走行相当使用可能な耐久性を有するギア油の開発を行った。従来油の分析結果から長寿命化のためには酸化安定性の向上が必要であることが分かり,開発ギア油ではPAO(ポリαオレフィン)と高度精製鉱油の混合基油を採用することで,コストの増加を抑制しながら酸化安定度の向上を図った。さらに添加剤配合の再検討を行った開発ギア油Bにおいて,目標とする120万km無交換での使用に耐えうる酸化安定性を持つことをJISに規定されるISOT(内燃機関用潤滑油酸化安定度試験)により確認した。また,開発ギア油Bについて,現行ギア油と同等以上の耐荷重性能,耐摩耗性能をもつこと,および低温下での特性が現行ギア油より優れていることを確認した。