抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年東北地方太平洋沖地震による強い地震動及び高い津波により,大規模な被害を生じた被災地の消防本部において,地震後の情報収集,部隊配備,活動状況及び安全管理について聞き取り調査を行った。その結果,広大な被災領域と多数の要救助者という被害状況に加え,消防職団員の被災,署所等の被災に伴う活動インフラの喪失,ガレキによる道路閉塞,火災による被害の拡大,後続の津波に対する備えの必要性等が消防活動を阻害したことが明らかになった。そのような状況下で消防活動を効率的に実施するのに役だった考え方や活動方法等をまとめると共に,今後の課題について検討をし,俯瞰的状況を迅速に災害対応の現場でえることができる仕組み,道路が破壊された現場の中での活動を支援できる仕組み及びきめ細かな被災地の地形・地理情報を共有する仕組みがあれば,有効であると考えた。(著者抄録)