抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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筆者らはこれまで,実験的に製作したカーテンを対象とし,カーテンの形状の見え方を対象に,カーテン地の物性や模様の影響について検討してきた。本稿ではまず始めに,市販カーテンの生地の模様を類型化し,それぞれのグループごとに形状の見え方の特徴を概括的に捉えた。さらに,グループごとにどのようなイメージで捉えられているのかを明らかにした。また,模様の異なる市販のカーテン同志を個別に比較することにより,模様の違いによる形状の見え方の違いを詳細に検討し,モデル的な実験で得られた結果を検証することにした。その結果,従来,実験的に製作したモデルカーテンを用いて実験した内容に,ある程度沿った結果となった。しかしながら,市販のカーテンでは,模様の持つ雰囲気や,生地の素材間など個別の要素が評価に影響することもわかった。本研究で得られた一連の結果を,今後はカーテンの柄設計や商品評価に有効に役立てていけるよう考えていきたいと述べた。