抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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生産量日本一の和歌山県の「梅干し」の生産の歴史,梅干しに最適である,ウメ品種「南高」の特性,梅干しの製造行程,梅干し果実の生理障害,新品種の育種について概説した。「南高」の果実の柔らかさは成熟に従い,ペクチン,セルロース,ヘミセルロースの減少とペクチンとヘミセルロースの低分子化し細胞壁の崩壊性が高いためであった。年によって,梅干し果実に発生する生理障害は,多雨等の原因で発生する「しこり果」は果肉の細胞数が少ないことが影響し,黒点症状が発生した青果の塩漬けで発生する「油揚げ症」は,多雨の影響で,表皮の気孔周辺細胞の老化に伴い,カロースが蓄積,表皮が硬くなるものであった。