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J-GLOBAL ID：201502215838087848   整理番号：15A1309511

イオン移動度質量分析によるクラスターイオンの構造異性体分離

著者 (3件)： 大下慶次郎 (東北大 高度教養教育・学生支援機構) ,  大下慶次郎 (東北大 大学院理学研究科) ,  美齊津文典 (東北大 大学院理学研究科)
資料名： 分光研究  (Journal of the Spectroscopical Society of Japan)
巻： 64  号： 4  ページ： 480-483  発行年： 2015年08月15日 
JST資料番号： F0007A  ISSN： 0038-7002  CODEN： BUKKAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大きなサイズのクラスターイオンの分光研究においては,単一サイズのクラスターが含む構造異性体数が増える可能性があるため,サイズと異性体の両方を選別する必要がある。ここでは異性体分離に有効なイオン移動度分析法と質量分析法を組み合わせたイオン移動度質量分析法について紹介した。まず装置と原理の概略を説明した。装置はイオン源,イオン移動度分析用ドリフトセル,加速電極,飛行時間質量分析計電極,検出器を組み合わせたもので,この装置で実測したクラスターイオンとドリフトセル内緩衝気体の衝突断面積を理論値と比較して,クラスターイオンの構造を求める。事例として,酸化ニッケルクラスター正イオンのサイズおよび異性体を分離し,量子化学計算により異性体構造を特定した研究について紹介した。

シソーラス用語： *質量分析 ,  イオン移動度 ,  *クラスタイオン ,  *構造異性体 ,  *分離 ,  分子サイズ ,  レーザ脱離質量分析 ,  断面積 ,  酸化ニッケル ,  計算 ,  *イオン移動度質量分析 ,  衝突断面積 ,  量子化学計算 ,  TOF-MS
準シソーラス用語： 飛行時間質量分析

分類 (3件)： 原子・分子のクラスタ  (BH09030O) ,  質量分析計  (BD02060M) ,  質量分析  (CC03013N)

引用文献 (21件)：

• C. L. Wilkins and S. Trimpin: Ion Mobility Spectrometry-Mass Spectrometry, (CRC Press, New York, 2011) .
• G. A. Eiceman, Z. Karpas, and H. H. Hill, Jr. Ion Mobility Spectrometry, (Third edition, CRC Press, New York, 2014).
• M. T. Bowers: Int. J. Mass Spectrom. 370, 75 (2014).
• S. Warnke, C. Baldauf, M. T. Bowers, K. Pagel, and G. von Helden: J. Am. Chem. Soc. 136, 10308 (2014).
• G. Papadopoulos, A. Svendsen, O. V. Boyarkin, and T. R. Rizzo: Faraday Discuss. 150, 243 (2011) .

タイトルに関連する用語 (3件)： イオン移動度質量分析 ,  クラスターイオン ,  構造異性体