抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ナノスケールの電子状態とμメートルスケールの多孔質構造の両方を考慮しながらシミュレーションを行い,これら異なるスケールの特性がデバイス性能に与える影響を解明可能な量子論に基づくマルチスケールシミュレータを開発した。本稿では,色素増感型太陽電池デバイスのための量子論に基づくマルチスケールシミュレータの概要と応用,さらに量子論に基づくマルチスケールシミュレータの今後の展望について述べる。本研究で開発したマルチスケールシミュレータは,振動子強度シミュレータ,三次元多孔質シミュレータ,電子移動シミュレータおよびデバイス特性シミュレータから構成する。このマルチスケールシミュレータにより,量子論的に得られた増感色素の吸光特性,三次元TiO
2多孔質電極の表面積・屈曲度などの構造,三次元多孔質構造に影響された電子の拡散係数の三者を考慮しながら,色素増感型太陽電池のデバイス特性を明らかにし,さらに多孔質電極のマクロ構造や電子状態変化が,色素増感型太陽電池のデバイス特性に与える影響を解明することができた。