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J-GLOBAL ID：201502218907172371   整理番号：15A0937676

トマト多収環境と果実元素含有率の特徴

著者 (4件)： 中野明正 (農研機構 野菜茶研) ,  安場健一郎 (岡山大 農) ,  AHN Dong-Hyuk (農研機構 野菜茶研) ,  東出忠桐 (農研機構 野菜茶研)
資料名： 農業および園芸  (Agriculture and Horticulture)
巻： 90  号： 8  ページ： 821-826  発行年： 2015年08月01日 
JST資料番号： G0801A  ISSN： 0369-5247  CODEN： NOOEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： トマトの施設栽培においては,種々の環境制御や品種育成などによる収量増や高品質果実が期待されている。本稿では,複合的環境条件下のトマト栽培における収量と果実内元素含有の特性について,オランダの品種(DUNDEE)と日本の品種(桃太郎ヨーク)を用いて調査した。低コストハウス(温度制御が主な対照ハウス)と多収環境制御ハウス(温度,換気,二酸化炭素施用,保温カーテンなど)でロックウール栽培を行い,果実収量,糖度および無機元素について比較した。その結果,それぞれの品種において収量性,糖度などが異なり,オランダ品種は高収量性が著しく,糖度は逆であった。また長期栽培における元素含有の大きな変化はカルシウムについてのみ発現し,かつオランダ品種においては栽培期間をとおして日本品種よりカルシウム濃度が高い傾向を示した。カルシウムが充分移行するような環境制御を行うことによって,収量増加の可能性が示唆された。

シソーラス用語： カルシウム ,  *トマト ,  果実【器官】 ,  元素 ,  *食品成分 ,  比率 ,  施設栽培 ,  作物収量 ,  *栽培管理 ,  環境管理 ,  ハウス栽培 ,  養液栽培 ,  品種差 ,  糖度 ,  気象要素 ,  *環境 ,  温湿度 ,  栽培環境 ,  無機元素
準シソーラス用語： DUNDEE ,  環境制御 ,  元素含有率 ,  *多収環境 ,  桃太郎ヨーク

分類 (2件)： 野菜  (FC03043X) ,  食品の品質  (FJ01040F)

引用文献 (11件)：

• 安藤聡・中野明正・金子 壮・坂口(横山)林香・東出忠桐・畠中 誠・木村 哲 2015. 日蘭トマト品種の果実成分と収量性, 野菜茶業研究所報告, 14, 31-38.
• Demers, D. A., M. Dorais, C. H. Wien, A. Gosselin. 1998. Effects of supplemental light duration on greenhouse tomato (Lycopersicon esculentum Mill.) plants and fruit yields. Sci. Hortic. 74: 295-306.
• 林 泰正・星 岳彦・高市益行・山口浩明・相原祐輔 2004. 施設におけるユビキタス環境制御システムの提案.農及園 70:845-853.
• Higashide, T. and E., Heuvelink 2009. Physiological and morphological changes over the past 50 years in yield components in tomato. J. Amer. Soc. Hortic. Sci. 134: 460-465.
• Higashide T., Yasuba K., Kuroyanagi T. and Nakano A. 2015. Decreasing or Non-decreasing Allocation of Dry Matter to Fruit in Japanese Tomato Cultivars in Spite of the Increase in Total Dry Matter of Plants by CO₂ Elevation and Fogging. The Horticulture Journal Preview. doi:10.2503/hortj.MI-010.

タイトルに関連する用語 (6件)： トマト ,  多収 ,  環境 ,  果実 ,  元素 ,  含有率