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J-GLOBAL ID:201502219052882909   整理番号:15A1285957

野生動物管理における管理区域間移動の効果:行列モデルを用いた北海道エゾシカ(Cervus nippon yesoensis)保護管理計画の解析

著者 (7件):
資料名:
巻:号:ページ: 3-14  発行年: 2015年06月20日 
JST資料番号: L6155A  ISSN: 1347-5738  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究は,野生動物の生息範囲が複数の管理区域にまたがっている場合,管理区域間の移動が,管理に対しどのような影響を与えるかを,北海道の東部と西部におけるエゾシカ管理を例として評価した。評価のため,まず我々は,管理区域間をエゾシカが移動することを想定した行列モデルを作成した。次に,2つの管理方策と5つの移動のシナリオを設定した。最後に,行列モデルとこれらの方策およびシナリオを用いて,確率論的シミュレーションによる将来予測と,捕獲率など管理方針にかかわるパラメータを変化させた場合の,射影行列の最大固有値(自然増加率)に及ぼす弾力性の解析を行った。北海道庁は,エゾシカの個体数レベルに関する管理目標を設定している。そこで,シミュレーションでは,2017年と2020年にその目標が達成される確率を計算した。また,現実を反映するため,これらの解析は,生存,繁殖,捕獲などが確率事象であることや,管理を実行する際に不確実性があることを考慮した。シミュレーションの結果から,2011年以降に捕獲数を増やしたことにより,少なくとも東西どちらか一方の管理区域で個体数調整に成功する可能性は,2013年レベルの捕獲でも60%以上となった。弾力性の結果からは,捕獲数が少ないか,または移出する個体の割合が低い管理区域の雌の捕獲数を増やすことが,管理目標の達成確率を高くするうえで有効であることが示された。目標達成確率は雌の捕獲数と移動率に左右されるので,管理目標の達成のためには,今後の捕獲数の推移の把握と正確な移動率の推定が必要である。(著者抄録)
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分類 (3件):
分類
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自然保護  ,  有害動物による植物被害一般  ,  植物の病虫害防除一般 
引用文献 (32件):
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