抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新幹線車両下部の流れに起因する空力騒音や空気抵抗の低減には,車両下部の流れ場の把握が必要である。車両通過に伴う列車長手方向の床下流れは,まくらぎ方向にも分布をもつと予想される。そこで,複数の車両形式を対象とした車両床下の流速データを取得するために,軌道側に熱線流速計9台を設置し,まくらぎ方向の流速分布を測定した。得られた測定結果を地上固定座標系の流速と整理し,各車両形式ごとに床下流速を列車速度で無次元化した無次元流速について,車両部位別に平均値を求めた結果,A系,B系,C系車両について明らかになった事柄の一部を示すと次の通りである。1)A系,B系,C系車両のまくらぎ方向の流速分布では,先頭車を除く車両で,多少の変動はあるが軌道中心に設置したR1流速計からまくらぎ方向に向かって,概ね流速が低くなることが分かった。ただし,B系車両では,車両床下の幅方向の端部直下付近に設置したR6流速計で一旦流速が高くなる傾向がある。2)軌道中心からレール内側の範囲では,A系の流速が高く,レール外側から車両床面端部内側の範囲では,B系の流速が高い傾向である。3)A系車両の先頭車のまくらぎ方向の流速分布においては,前位台車通過時に流速が高くなる。特に,レールに近い領域の流速の増加が顕著に表れる。