抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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音声中で検索語(クエリ)がそのまま現れる部分を特定する音声検索語検出(Spoken Term Detection:STD)の研究を行う。STDでは,検索対象に音声認識誤りが存在するために,検索語ではないものも検出する誤検出問題が発生する。本研究では,この誤検出をできるだけ少なくする方法を検討する。具体的には,クエリ拡張を行い,拡張語での検索結果を参照することで,検索語の誤検出を抑制する方法について研究を行う。本論文では,拡張語の獲得方法として,クエリの関連語を拡張語とする手法とクエリの前後に文字列を付加したものを拡張語とする手法とを提案する。特に,後者の方法は全ての検索語に対して容易に拡張語を自動生成できるため,汎用性が大きいと考えられる。講演音声を対象としたSTDを行ったところ,関連語を拡張語とする手法およびクエリの前後に文字列(格助詞)を付加して拡張語とする方法ともに効果があることがわかった。後者の方法を種々のSTD検索タスクで評価したところ,全てのタスクで検索精度の大きな向上が得られ,提案手法の有効性および汎用性を示した。(著者抄録)