抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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注文の不確実性から生じる「在庫品切れ」をリスクと捉える。従来はリスクの程度を確率的に表現する在庫品切れ率,未達率を用いていた。本論文は,在庫品切れ率を指標とした場合には現れない在庫量の分布のすそ野の大きさから生じるリスク(隠れたリスク)を表現するAVaR(Average value-at-risk)を反映した多期間の生産計画問題について,ゲーム理論を用いた定式化と解法を提案する。本手法は,不確実な需要量に対して,信頼水準αとなるAVaR(1-α)を評価指標として,計画期間トータルに想定される需要量がAVaR(1-α)を満足するように,期別の期首の在庫量目標を求め,これらの在庫量目標を実現するように期別の生産量を決定するものである。期別の生産量を求めるに際しては,提携を扱うゲーム理論の結果を時系列展開する方法を考案する。既存手法との比較を行い,本方法の特性を明らかにする。本提案の手法は,多期間の生産計画立案において,在庫量の多次元確率分布計算や在庫品切れ量の厳密な確率分布を必要としないという特徴を持っている。(著者抄録)