抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,環境問題の観点からガスエンジンコージェネレーションシステムが注目されている。しかしながら,ガスエンジンの特性から部分負荷時にはガスエンジンの効率が低下するという問題がある。この問題は,回転数に依らず一定周波数の発電が可能である可変速発電機を用いることで改善が期待される。そこで,本研究では可変速発電機として二次励磁巻線型誘導発電機(DFIG)を適用したガスエンジンコージェネレエションシステムを研究対象とした。そして,エンジンおよび実験により取得したDFIG側の効率マップを用いて,負荷に応じて総合効率が最大となるような回転数を求めるアルゴリズムを10kW定格のDFIG実験装置に適用し,自立運転による検証を行った。DFIG側効率の測定の結果,可変速範囲において低回転数側に効率のピークが現れる結果が得られた。可変速運転のためのアルゴリズムを適用した自立運転の実験結果から,アルゴリズムは総合効率が最大となる回転数指令値を出力できていることが分かった。しかしながらエンジン効率マップ,DFIG側効率マップともに回転数が低いほど効率が高くなる特性を持つことから,本論文で用いた実験装置では異なる大きさの負荷に対しても可変速範囲の下限である1000
-1が最大効率となる回転数であることが予想される。