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J-GLOBAL ID：201502255772717153   整理番号：15A0756068

吸湿性粒子シーディングに関する室内実験・数値実験

著者 (7件)： 田尻拓也 (気象研) ,  山下克也 (気象研) ,  山下克也 (防災科学技術研) ,  財前祐二 (気象研) ,  村上正隆 (気象研) ,  久芳奈遠美 (海洋研究開発機構) ,  久芳奈遠美 (東大 大気海洋研)
資料名： 気象研究ノート
号： 231  ページ： 89-113  発行年： 2015年04月30日 
JST資料番号： G0121A  ISSN： 0387-5369  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,近年開発されている暖かい雲を対象とした吸湿性粒子のシーディング法であるMP法とHF法の効果について調査した。雲生成チェンバーによる室内の基礎実験では,野外人工降雨実験に適用可能なシーディング技術に適したシーディング物質として,MP粒子としてはNaCl粒子を主成分としたもの,HF粒子としてはKClO₄を主成分とした粒子を選定した。実験結果からMP法では雲粒の速やかな生成と併合過程の開始を早めるシグナルを示唆する結果を得た。HF法ではBGCCNの大半がともに活性化する状況で初期雲粒発生数の増加が顕著であった。ハイブリッド雲物理モデルによる評価では散布粒子のサイズと量が適切であれば降水開始時刻を早め,総降水量を増加できることが示された。

シソーラス用語： *核形成 ,  *人工降雨 ,  雲モデル ,  屋内試験 ,  吸湿性 ,  数値計算 ,  塩化ナトリウム ,  過塩素酸カリウム ,  降水量
準シソーラス用語： シーディング

分類 (1件)： 雲と降水の微物理  (DC05110M)

引用文献 (12件)：

• Bruintjes, R. T., 1999: A review of cloud seeding experiments to enhance precipitation and some new prospects. Bull. Amer. Meteor. Soc., 80, 805-820.
• Bruintjes, R. T., V. Salazar, T. A. Semeniuk, P. Buseck, D. W. Breed, and J. Gunkelman, 2012: Evaluation of hygroscopic cloud seeding flares. J. Wea. Mod., 44, 69-94.
• Cooper, W. A., R. T. Bruintjes, and G. K. Mather, 1997: Calculations pertaining to hygroscopic seeding with flares. J. Appl. Meteor., 36, 1449-1469.
• Kuba, N. and M. Murakami, 2010: Effect of hygroscopic seeding on warm rain clouds - numerical study using a hybrid cloud microphysical model. A tmos. Chem. Phys., 10, 3335-3351.
• Mather, G. K., D. E. Terblanche, F. E. Steffens, and L. Fletcher, 1997: Results of the South African cloud-seeding experiments using hygroscopic flares. J. Appl. Meteor., 36, 1433-1447.

タイトルに関連する用語 (3件)： シーディング ,  室内実験 ,  数値実験