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J-GLOBAL ID:201502270678793457   整理番号:15A0348715

熱や力学的要因及び熱水作用に起因する古代の構造境界スラスト内のイライト結晶化度の変化:西南日本,延岡スラストからの例

Changes in illite crystallinity within an ancient tectonic boundary thrust caused by thermal, mechanical, and hydrothermal effects: an example from the Nobeoka Thrust, southwest Japan
著者 (11件):
資料名:
巻: 66  号: Sept  ページ: WEB ONLY  発行年: 2014年09月 
JST資料番号: U0519A  ISSN: 1880-5981  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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粘土部分のX線回折(XRD)におけるイライト(001)ピークの最大値の半分の位置における全幅で示されるイライト結晶化度(IC)は,種々の構造環境に広く適用できる一般的な地質温度計である。ICは背景の温度によってだけではなく機械的作用,熱水作用と表面風化の効果によっても影響を受けるので,ICを用いた古温度推定には方法論上のあいまいさが存在する。断層帯におけるICに及ぼすこれらの効果の影響を明らかにするために,延岡スラストからの連続的試錐コア試料のICとイライト001ピーク強度を測定した。延岡スラストは西南日本における白亜紀-古第三紀の四万十付加コンプレックス,四万十帯中の化石化した構造境界スラストである。また,試錐コア試料と出発物質としてのセリサイト標準試料の粉砕実験を行い,機械的粉砕が実験生成物のICとイライトピーク強度に及ぼした効果について調べた。その結果は以下のとおり。(1)延岡スラストの上盤と下盤の古気温は各々288-299°Cと198-249°Cと見積もられ,それらはかつてビトリナイト反射率から見積もられた温度よりも20-30°C低い。(2)延岡スラストの断層コアはIC減少を示さない。(3)上盤ダメージ帯におけるICとイライトピーク強度の相関性は,粉砕実験によって充分再現され,機械的粉砕の効果は断層コアに向かって増化する事を示唆している。(4)イライトの高ピーク強度に伴うIC値の急激な増加は,斜長石の崩壊と白雲母の形成を含む熱水変質作用で説明できる。本研究から,ICによって断層帯内における機械的粉砕と熱水変質作用の影響が定量化できることが示された。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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地質構造・テクトニクス 
引用文献 (32件):

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