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J-GLOBAL ID:201502279027916779   整理番号:15A0726052

化学反応における対称性の破れの理論(6):光合成水分解CaMn4O5クラスターのX線自由電子レーザー(XFEL)法による無損傷X線結晶構造とその理論的解析

Theoretical Studies of the CaMn4O5 Cluster in the Oxygen Evolution Complex (OEC) of Photosynthesis II (PS II) Revealed by the Damage-Free X-ray Free Electron Laser (XFEL)
著者 (6件):
資料名:
号: 68  ページ: 63-84  発行年: 2015年05月25日 
JST資料番号: G0667A  ISSN: 0372-039X  CODEN: TOKHA6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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つい最近,理研播磨のSACLA施設でSuga,Akita,ShenらはX線自由電子レーザー(XFEL)を用いて光システムII(PSII)の酸素発生錯体(OEC)の無損傷構造を決定した。しかしながら,水素原子の位置は1.95Å解像度のXFELでは決定できなかった。PSIIのOEC中のCaMn4O4(H2O)2Yクラスター(1)のXおよびYサイトの4つのプロトン化のケースを仮定して,理論的にXFEL構造を調べた。高スピンUB3LYPレベルの計算スピン密度から1のMnイオンのMn-O結合はやや伸びて,高原子価のMnイオンの部分的な内部還元を生じ,1のO5(=X)サイトはXFEL構造中でプロトン化している1。(1=M.Suga et al.,Nature,517,(2015)99.)QMとQM/MM計算によりあきらかにした1のMn-Mn,Ca-Mn,Mn-O距離に対するいくつかのカギになるコンセプトと選択律をXFELにより明らかになったPSIIのOECの無損傷S1構造を理解するために調べた。Mna-O5結合距離に関連するMna-Mnb距離を決めるための簡単な方程式を可動性Mna-X-Mnd結合(X=O5=酸素ジアニオンあるいは水酸化物陰イオン)のJahn-Teller(JT)効果に関係づけて誘導した。1.95Å解像度のXFEL構造は,EXAFSにより右側が開いた(R)構造に矛盾したやや右伸長擬中心(C)構造とみなすことができる。計算機による計算結果からの推測を(a)使用可能なEXAFS実験,(b)CaMn4O5クラスターの起こりうるX線照射損傷,(C)Umeyaらによる高分解能XRDの長いMn-Mn距離と(d)材料およびバイオ分子科学における強相関電子系(SCES)の重要な役割と関連して議論した。
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分類 (3件):
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光合成  ,  金属酸化物及び金属カルコゲン化物の結晶構造  ,  分子の幾何学的構造一般 
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