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J-GLOBAL ID：201602201436743630   整理番号：16A0192943

煎茶中の無機元素組成による原産地判別

Determination of the Geographic Origin of Green Tea (Sencha) with Inorganic Element Composition

著者 (5件)： 木幡勝則 (東京都農林水産振興財団 東京都農林総合研究セ) ,  水上裕造 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研) ,  氏原ともみ (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  手島暢彦 (岩手県南技術研究セ) ,  小田嶋次勝 (岩手県南技術研究セ)
資料名： 茶業研究報告  (Tea Research Journal)
号： 120  ページ： 53-60  発行年： 2015年12月31日 
JST資料番号： G0753A  ISSN： 0366-6190  CODEN： CHKHB9  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 1990年ごろから外国産緑茶の輸入が急増し,国内産との混入が指摘され,また,国内産煎茶も多くのブランド名があるため原産地判別技術の開発が望まれてきた。そこで,中国産茶,豪州産茶,日本産茶の試料を入手し湿式灰化用試料とした。土壌試料は,各茶新芽を摘採した茶樹の根元から採取した。Ba,Cu,Ni,Rb,Sr,Znの測定を行い各国の無機元素含有量から判別を試みた。結果は,高い確率で可能であることが明らかになった。国内産判別は,静岡県産,三重県産,鹿児島県産を用いて試みた。結果は,いくつかの元素含量に有意な差が認められ,元素組成の違いによる原産地判別の可能性が示唆された。

シソーラス用語： *緑茶 ,  *茶 ,  *芽 ,  *元素 ,  *化学組成 ,  *認識 ,  ブランド ,  湿式酸化 ,  試料 ,  チャ ,  *元素組成 ,  *原産地 ,  *新芽 ,  *煎茶 ,  土壌試料 ,  *無機元素
準シソーラス用語： 湿式灰化 ,  茶樹 ,  *判別

分類 (3件)： し好料作物  (FC03076D) ,  作物の品種  (FC02020V) ,  食品の分析  (FJ01030U)

引用文献 (14件)：

• 堀田 博 (2012): 無機成分組成に基づいた農産物の産地判別について, 日本醸造協会誌, 107, 551-558.
• 研究成果シリーズ (2013): 安全で信頼性,機能性が高い食品・農産物供給のための評価・管理技術の開発, 農林水産省農林水産技術会議事務局刊行, 492, pp.20-55
• Marcos A., A. Fisher, G. Rea and S.J. Hill(1998) : Preliminary study using trace element concentrations and a chemometrics approach to determine the geographical origin of tea. J. Anal. Atom. Spectrometry, 13, 521-525.
• Fernandez-Caceres P.L., M.J. Martin, F.Pablos and A.G. Gonzalez(2001) : Differentiation of tea (Camellia sinensis) varieties and their geographical origin according to their metal content. J. Agric. Food Chem., 49, 4775-4779.
• 林 宣之・氏原ともみ・水上裕造・山口優一・木幡勝則 (2006): 金属元素含有量による茶葉の原産国および生産県の判別技術, 野菜茶業研究所2006年研究成果情報.

タイトルに関連する用語 (5件)： 煎茶 ,  無機元素 ,  組成 ,  原産地 ,  判別