抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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無機成分組成に基づく農産物の産地判別法について解説した。まずはじめに,産地判別の手法に関して,試料の収集について注意しべき点・入手方法を述べ,無機元素組成による判別に関して,測定試料の調製と無機成分の測定および妥当性確認試験の結果を紹介し,無機成分組成以外の要素による産地判別の手法に関して,安定同位体比による判別,品種による判別,種々の要素による判別方法を概説した。次ぎに,具体例として,ネギ(根深ネギ)の11元素(Na,P,K,Ca,Co,Cu,Sr,Cd,Ce,Cs,Tl)の濃度をMg濃度で割った比から算出した101試料判別得点,タマネギの12元素(Na,Mg,P,Co,Cu,Zn,Rb,Sr,Mo,Cd,Cs,Ba)の濃度を代入して得られる判別得点のそれぞれ2次元プロットを示し解説し,タマネギについてはモデル構築用試料と検証用試料の的中率および北海道の北見地方と道内他地域産のタマネギのクラスター分析による樹形図を示した。さらに,黒大豆の一粒判別モデルによる日本産および中国産丹波黒の判別,日本産とメキシコ産カボチャ間の6元素(P,Ni,Zn,Rb,Sr,Mo)の分類関数による判別得点ヒストグラム,魚沼産と新潟県内の他の地域産米の8元素(P,Srなど)による2群判別の結果を示した。