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J-GLOBAL ID：201402221166865768   整理番号：14A0450337

2013年1~2月の箱根火山群発地震活動について(概報)

著者 (8件)： 板寺一洋 (神奈川県温泉地学研) ,  代田寧 (神奈川県温泉地学研) ,  本多亮 (神奈川県温泉地学研) ,  原田昌武 (神奈川県温泉地学研) ,  行竹洋平 (神奈川県温泉地学研) ,  道家涼介 (神奈川県温泉地学研) ,  宮岡一樹 (神奈川県温泉地学研) ,  萬年一剛 (神奈川県温泉地学研)
資料名： 神奈川県温泉地学研究所報告  (Bulletin of the Hot Springs Research Institute of Kanagawa Prefecture)
巻： 45  ページ： 17-28  発行年： 2013年12月 
JST資料番号： G0743A  ISSN： 0911-3703  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 箱根火山において2013年1月~2月に発生した群発地震活動の特徴を調べた。今回の群発活動は2001年のものと対比されるが,活動規模はそれよりも小さかった。1825個の地震についてDoubel Difference法による震源再決定を行った結果,震源域は3つの領域に分かれた。GPSと傾斜計による観測で山体膨張に伴う地殻変動も捕捉された。地震活動に対応して山体深部にある3つのマグマ溜りが変動源になったものと推測される。また,活動の前後で噴気ガス成分の変化が認められた。箱根火山は今回のような群発地震活動を繰り返しており,防災対応を意識したリアルタイムでの監視体制を構築する必要がある。

シソーラス用語： *群発地震 ,  マグマ溜り ,  *地殻変動 ,  傾斜計 ,  火山 ,  膨張 ,  自動監視 ,  *神奈川県 ,  火山ガス ,  *火山観測 ,  GPS ,  *箱根火山 ,  震源決定
準シソーラス用語： GPS【位置決め】 ,  リアルタイム監視 ,  震源再決定

分類 (1件)： 地球熱学,火山物理学  (DC03070D)

引用文献 (26件)：

• 代田寧(2013)箱根火山において2013年1月から発生した群発地震活動に伴う噴気ガス組成の時間変化,温地研報告,45,29-34.
• 代田寧・板寺一洋(2010)2001年以後に箱根火山大涌谷北側斜面に現れた噴気中のガス組成等の時間変化,温地研報告,42,49-56.
• 代田寧・棚田俊收・丹保俊哉・伊東博・原田昌武・萬年一剛(2009)2001年箱根群発地震活動に伴った傾斜変動と圧力源の時間変化,火山,54,223-234.
• 道家涼介・原田昌武・宮岡一樹・里村幹夫(2013)神奈川県を対象としたBerneseによるGPS統合解析表示システムの構築,温泉地学研究所報告,45,63-70.
• 原田昌武・明田川保・伊東博・本多亮・行竹洋平・板寺一洋・吉田明夫(2012a)2011年東北地方太平洋沖地震によって誘発された箱根火山の群発地震活動,地震2,64,135-142.

タイトルに関連する用語 (3件)： 箱根火山 ,  群発地震 ,  活動