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J-GLOBAL ID:201602212554408014   整理番号:16A0192879

中国内モンゴル自治区の牧畜業において土地利用様式の違いが植生及び土壌に与える影響

Effect of different land use types of pastoralism on the vegetation and soil in Inner Mongolia, China
著者 (11件):
資料名:
巻: 59  号:ページ: 41-51  発行年: 2015年12月31日 
JST資料番号: F0963A  ISSN: 0031-4064  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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内モンゴル自治区では過放牧による草原退化(劣化)が進行しており,現在までに放牧圧の違いが植生および土壌に与える影響についてはある程度明らかになっている。しかし,近年の遊牧民の定住化と土地請負制度の導入により牧畜業における主な土地利用は放牧から採草へと転換されたものの,その土地利用様式の違い(放牧,採草)が植生および土壌に与える影響については未だ明らかになっていない。そこで本研究では,内モンゴル自治区フルンボイル草原の禁牧地(対照区),採草地,放牧地において,植生調査および土壌調査を実施した。得られた結果は以下の通りである。1)植生の被覆度,地上部バイオマス量,種数については,概ね対照区>採草区>放牧区であった。2)土壌のA1層を比較すると,仮比重は採草区≒放牧区>対照区,pHは対照区≒採草区>放牧区,有機炭素含量(OC)および全窒素含量(TN)は対照区>採草区>放牧区であり,また土壌呼吸速度は対照区≒採草区>放牧区であった。以上より,放牧区では植生および土壌の劣化が顕著で,採草区では植生の劣化はある程度見られるものの,土壌の劣化はA1層の仮比重およびOC・TN以外では見られないことが明らかとなった。しかし,採草区では放牧区同様ほぼ全ての地上部バイオマスが持ち出されていることから,近い将来土壌が更に劣化する可能性は高い。本研究の成果は,今後草原の持続的利用を考える際に重要な情報を提供するものである。(著者抄録)
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分類 (3件):
分類
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飼料作物,草地  ,  土壌調査  ,  植物に対する影響 
引用文献 (63件):
  • Abril A. and Bucher E H. 2001. Overgrazing and soil carbon dynamics in the western Chaco of Argentina. Applied Soil Ecology, 16: 243-249.
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