抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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内陸直下型地震の発生に際しては,地震に直結する活断層の特定が重要である。また,地表地震断層の出現位置と既知の活断層との関係,地表地震断層の変位量やその分布等を調査し,明らかにすることが必要である。したがって,本研究では,地表踏査による地表地震断層のマッピングと変位量の計測を行った。本稿では,標記地震の地表地震断層の位置やその変位量について調査結果を述べるとともに,地表地震断層出現位置と既知の活断層との関係,地震時の変位量分布と累積変位量との関係等,地表地震断層と活断層の関係についての検討結果を記述する。本研究で確認された地表地震断層の北端は城山から北東,姫川方向へ出現した2つの断層線である。また塩島地区東方約1kmの野平では,これまで断層が指摘されていない箇所に西側隆起の逆向き断層が約250m出現し,その上下変位量は約30-50cmであった。地表地震断層の変位量分布は北部の塩島から大出付近で大きく,大出付近では最大で104cmであった。今回の研究では積雪のため白馬~飯森間の地表踏査が十分行えなかったということもあり,今後追加調査を行う必要がある。